韓国、空腹のあまりマッコリを盗んだ20代の失業者に全国から救いの手=「温かい心が美しい」「何であれ、盗みは悪いこと」

Record China    2017年1月31日(火) 11時50分

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30日、韓国・ノーカットニュースによると、生活苦の末にマッコリを盗んで逮捕され、その後釈放された20代の失業者に対し、全国から「助けたい」という救いの手が相次いでいる。

2017年1月30日、韓国・ノーカットニュースによると、生活苦の末にマッコリを盗んで逮捕され、その後釈放された20代の失業者に対し、全国から「助けたい」という救いの手が相次いでいる。

旧正月の連休を翌日に控えた27日、釜山・沙下(サハ)区のあるディスカウントショップで、マッコリ1本を盗んだ男性が警察に逮捕された。この男性は最近まで蔚山(ウルサン)の造船所で働いていたチョンさん(26)で、警察の調査に対し涙を流しながら「空腹のためマッコリを盗んだ」と犯行の動機を明らかにした。警察によると、チョンさんは失職後に生活苦に悩まされ、知人の家で世話になってきたが、犯行前の2日間は水道水などで飢えを満たしていたという。

チョンさんの事情を知った店主は、処罰を望まない意志を明らかにしており、警察でもAさんから「二度と犯行に及ばない」と約束してもらい釈放した。

このニュースが報じられると、警察には「Aさんを助けたい」と全国から援助の申し出が相次いでいる。区内の船舶修理会社や慶尚北道・浦項(ポハン)の建築会社など全国6社からは採用の申し出が、釜山やソウル、光州などからは義援金が送られてきたという。たくさんの援助の申し出に、警察の関係者は「Aさんが仕事を見つけ、安定した生活が送れるよう支援したい」と話している。

これを受け、韓国ネットユーザーからは、「釈放した警察、それに支援したいという(人々の)温かい心が美しい」「自分の税金が生活の苦しい人々に使われるならもったいなくない。今の時代、本当の泥棒はパク・クネ一味であって、この青年は違うと思う」という温かいコメントが多く寄せられる中、「なんでパンじゃなくてマッコリって思う人もいるかもしれないけど、マッコリはお腹も満たしてくれるし、酔ってる間は悲しみと苦しみも忘れられる」という切ないコメントや、「今後ホームレスたちが我先にとマッコリを盗みそう。気になる」「最近こういったニュースが多いのが残念。何であれ、盗みは悪いことだし、人々の温かい心を悪用して助けてもらおうと考える人もいるんじゃないかと思うと心配になる」という最近のニュースに警鐘を鳴らすコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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