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韓国武術の華テコンドーの五輪テスト大会が26日、五輪会場となる「北京科技大学体育館」で開幕した。初日の男子58キロ級では、日本の内村剣悟が3位に入った。写真は大会3日目の様子。
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■■■■■2008年02月22〜27日■■■■■
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■2008年02月22日
テコンドーのテスト大会が26日開幕、中国は期待の若手が出場
テコンドーの五輪テスト大会が26日から29日まで、五輪会場である北京科技大学体育館で行われる。大会には、シドニー・アテネと五輪2連覇を果たしているスティーブン・ロペス(米国)をはじめ、五輪出場が決まっている27の国と地域の280人が出場する。
中国代表は21日、出場選手の名簿を発表した。今大会には、ロペスと同じく、五輪2連覇を果たし、去年の世界選手権(5月・北京)の無差別級で優勝した陳中やアテネ五輪72kg級の金メダリスト、羅微は出場を回避。ただ、同じく去年の世界選手権47キロ級で優勝した中国のホープ呉静[金玉]が出場し、その戦いぶりが注目される。
中国は若手中心で選手団を構成する。夏の五輪が目標であることは当然だが、4月に行われるアジア選手権に向けた調整の場となる。
■2008年02月27日
五輪テスト大会・テコンドーが開幕
韓国武術の華『テコンドー』の五輪テスト大会が26日、五輪会場となる「北京科技大学体育館」で開幕した。
初日の男子58キロ級では、日本の内村剣悟が3位に入った。
2日目は、女子57キロ級に服部麻世が出場したが、1回戦でヌネス・デボラ(ブラジル)に敗退。男子68キロ級の樋口清輝は初戦、カタナーニ・ムハメッド(スウェーデン)を破ったものの、2回戦でガルシア・ヤコモに屈した。
初日の見所といえば、何と言っても去年の世界選手権(北京)で優勝した女子49キロ級の呉静[金玉](ウー・ジンユ・中国)。五輪2連覇を果たしている陳中ら中国の有力選手が相次いで欠場する中、唯一のメダル候補が五輪会場での腕試しに臨んだ。前半戦は「リズムを取り戻すのが遅れた」と本人が振り返るように、なかなか本来の鋭さが見られなかった呉は、決勝でもスウェーデン選手を相手に序盤は苦戦。だが最終セットで一気に突き放し、結局、5−1で圧勝して、優勝を果たした。
「今大会はあくまで五輪に向けて基礎を固めることが目的。会場の様子も分かったし、オリンピックのときの雰囲気もイメージできた」と振り返る呉。「スロースターター」ぶりに周囲をやきもきさせた今大会だったが、「五輪に向けて、全く問題ない」と自信を見せていた。
明日は、いよいよ日本の第一人者、岡本依子が女子67キロ級で登場する。日本が出場権1枠を獲得している同階級は、3月に五輪出場者を決める選考大会が行われる。だが実力的には他を圧倒している岡本が五輪出場を決める可能性は非常に高い。その岡本にとっては五輪会場を一足先に体験する大切な試合。朝9:45から、初戦はオーストラリア選手との対戦となる。
会場:北京科技大学 体育館
北京五輪の特徴の一つである「大学内体育館」の一つ。総面積24000平方米で5000人(以上)収容。北京大学や北京語言大学などが並ぶ北京市北部の学園区の一角にある北京科技大学のキャンパス東側にある。大学は1952年創立。その名の通り、理科系の学部をメインとする教育部「重点大学」の一つである。北京五輪ではテコンドーと柔道。パラリンピックでは車椅子バスケットと車椅子ラグビーが行われる。
<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>
■筆者プロフィール:朝倉浩之
奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。
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