朴大統領父親の故郷の公衆トイレに“トイレットペーパーがない”理由とは?=韓国ネット「韓国の民主化が50年後退」「北朝鮮と同じだ…」

Record China    2017年1月9日(月) 15時10分

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6日、韓国メディアによると、韓国・慶尚北道亀尾市の公衆トイレにトイレットペーパーがない理由が話題になっている。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。資料写真。

2017年1月6日、韓国・ヘラルド経済によると、韓国・慶尚北道亀尾市の公衆トイレにトイレットペーパーがない理由が話題になっている。

6日、亀尾総合バスターミナルのトイレに「亀尾市庁の支援金がないためトイレットペーパーがありません」と書かれた案内文が貼られた。亀尾バスターミナルは民間の運輸会社が運営しているが、運営費の一部は亀尾市の予算で賄われている。

亀尾市の予算不足により公衆トイレのトイレットペーパーがなくなったとのニュースが伝わると、市民からは朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領関連の記念事業を大々的に行ってきた亀尾市の行政に対する批判の声が相次いだ。

朴槿恵(パク・クネ)大統領の父親である朴正熙元大統領の故郷として知られる亀尾市は、セマウル運動(※朴元大統領が始めた新しい村づくり運動)の旗を市の誇りと考えており、最近、朴元大統領やセマウル運動関連の予算を大幅に増やした。亀尾市は今年のセマウル先進化運動事業に、昨年より1億ウォン(約974万円)多い17億8000万ウォン(約1億7300万円)を計上した。また、朴元大統領の記念事業に関する予算は91億9000万ウォン(約8億9500万円)で、昨年より約50億ウォン(約4億8700万円)も増えた。

一方、亀尾市は市民の生活に密接に関わる経済予算や福祉予算の増額には消極的だとの評価を受けている。投資の誘致と企業支援事業に関する今年の予算は189億ウォン(約18億4000万円)で、昨年から32.3%減少した。また、亀尾市の昨年の学校教育支援事業には29億ウォン(約2億8200万円)が投入されたが、これは200億ウォン(約19億4800万円)を投入した京畿道・城南市の15%の水準にすぎない。さらに、亀尾市無償給食の対象は低所得層と100人以下の小学校、邑面地域の小中学生に限定されており、予算も30億ウォン(約2億9200万円)ほどだという。同事業に城南市は244億ウォン(約23億7000万円)を投入し、幼稚園生、小学生、中学生全体に無償給食を実施している。

亀尾市が今年完成する予定の「セマウルテーマパーク」に投入した予算は国費を含めて866億ウォン(約84億3000万円)。朴元大統領の生家管理および追悼には15億ウォン(約1億4600万円)、朴元大統領誕生100年記念事業には40億ウォン(約3億8900万円)、朴元大統領の歴史史料館建立には200億ウォン(約19億4800万円)が投入された。

この報道に、韓国のネットユーザーは「亀尾市民は何を考えているのか…」「本当に不思議。国の予算をなぜそのように使うことができるの?」「良心のない人を市長に選んだ市民にも責任はある」「亀尾市長も弾劾するべきだ」「金正恩(キム・ジョンウン)を批判できない。韓国も同じ状況」「2人の朴大統領が韓国の民主化を50年後退させた」「親日の朴正煕を愛する亀尾市を韓国から独立させよう」などのコメントを寄せた。(翻訳・編集/堂本

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