<2016年愛ちゃん特集(3/3)>「反日」「売国」報道に巻き込まれるも、中国での“人気ぶり”改めて証明

Record China    2016年12月31日(土) 23時50分

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五輪、結婚、日中関係…。さまざまな表情を見せてくれた愛ちゃんの2016年を振り返る。3本目は反日行動が物議を醸した不動産王との関係。写真は郭・王夫妻の結婚式。

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五輪、結婚、日中関係…。さまざまな表情を見せてくれた愛ちゃんの2016年を振り返る。3本目は反日行動が物議を醸した不動産王との関係。

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■「反日」物議の不動産王との意外な関係

福原が思わぬところで騒動に巻き込まれたことは、日本以上に中国で注目を集めた。満州事変の発端となった柳条湖事件があった9月18日、元卓球女子世界ランク1位で福原愛とも親交のある王楠(ワン・ナン)さんの夫で不動産王の郭斌(グオ・ビン)氏は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に「日本へ行ったことがあるが、日本製のものは一切使わなかったし、卑しいことながらホテルで水道を出しっ放しにして溜飲を下げた。実はこれは意味のないことだ。私たちはさまざまな面で頑張らなければならない」と投稿。王さんもこれを支持するツイートをした。福原は2人の結婚式で介添人を務めたほどの間柄だった。なお、郭氏のツイートには、中国国内でも批判の声が圧倒的だった。

■「愛ちゃんは心が広い!」中国人が感心した理由

騒動のさなか、福原は王楠の中国版ツイッターの「週末は(カニを)食べまくった。(殻を入れる)ごみ箱が1人に1個あるというのがミソ」というツイートに対し、「楠姉さん、私も食べたい!」というコメントを絵文字とともに書き込んだ。これに対して、中国のネットユーザーからは「愛ちゃんは心が広い。王の夫は日本のホテルで水を出しっ放しにしたというのに」と“感心”するコメントが寄せられたという。

■このタイミングで…!?郭・王夫妻宅に招かれた福原と江

上述の騒動が冷めやらぬ中、福原と夫の江宏傑(ジャン・ホンジエ)は、郭・王夫妻宅に招かれた。郭氏は中国版ツイッターで福原夫妻と食卓を囲んでいる写真を公開し、「(福原から)事前に『8年前に威海(山東省)で食べた巻き蒸しパンが食べたい』と電話があった。特大花巻に大きなエビ、たくさんの家庭料理に2人はとても喜んでいた」と紹介した。さらに2人は特別な「結婚祝い」も受け取った模様。福原は中国版ツイッターで「楠姉さん、郭兄さん、結婚祝いのプレゼントありがとうございます!。すごくきれい!うれしい、うれしい、うれしい」とつぶやき、金でできた男女の像の写真を掲載した。このほか、移動にはロールスロイスが使われたようで、中国メディアが伝えた通り「本当の妹のような」もてなしを受けたようだ。

■郭氏宅を訪れた福原に日本メディアがチクリ

騒動が静まり始めた11月、日本のあるメディアが福原について「露骨に反日を唱える張本人の家を訪れた福原愛の心に、何か感じるものはなかったのか?」とし、事情に詳しい人物の話を引用して「(この件が)中国中央テレビ(CCTV)にも取り上げられ、福原愛の“中国芸能人化”がさらに進んだのは間違いない」と紹介。「トップ選手の地位の維持が微妙な中でセカンドキャリアを模索するのはいいが、国を売ってはいけない」などと論じた。こうした日本メディアの報道に、中国のネットユーザーからは「親しくしている王楠の家に行っただけで売国?。どういうロジックなんだか」「彼女は中国を愛していると言ったこともなければ、中国侵略について謝罪したことも、『中国に帰化して日本を倒す』と言ったこともない。売国なんて言葉がどこから出てきたんだ」といった反発の声が寄せられた。

■日本メディアの「国売るな」報道、中国で広がる余波

中国での反響は大きく、まるで「福原愛が日本で総たたきに遭っている」とも取られかねない状況に。そんな背景もあってか、中国メディアは福原が食べ物に関するツイートを立て続けに投稿したことについて「まったく気にしていない様子を見せることで、日本メディアの根拠のない捏造に対する反撃、または自分を心配してくれるファンに対する『大丈夫』というメッセージなのかもしれない」と“深読み”。余波は12月に入ってからも続き、福原が出演した日本のテレビ番組で“とっさに”中国語が出てきたことを騒動と絡め、「中国語は福原にとって第2の言語で、中国には深い思い入れがあるだろうし、姉妹のように親しい選手もいる」などと伝え、まるで「我々の福原愛」とでも言いたげに報じている。(翻訳・編集/北田

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