中国、WTO加盟15年で中国と世界にはどれほどの利益?―中国メディア

人民網日本語版    2016年12月16日(金) 5時20分

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公式統計によると、2001年5100億ドル(58兆6500億円)だった中国の輸出入総額は15年、3兆9600億ドル(約4554兆円)と8倍に増加した。

公式統計によると、2001年5100億ドル(58兆6500億円)だった中国の輸出入総額は15年、3兆9600億ドル(約4554兆円)と8倍に増加した。うち、15年の輸出額は2兆2765億7000万ドル(約261兆8000億円)と、01年と比べて約7.6倍増加した。輸入額は1兆6820億7000万ドル(約193兆4380億円)と6倍近く増加した。

15年前の01年12月11日、中国は143番目の世界貿易機関(WTO)加盟国になった。それから15年たった今、中国は世界経済という舞台の中心に立つようになり、世界経済の発展推進に大きく貢献している。

国内総生産(GDP)の寄与率を見ると、01年は0.53%で、世界のGDPに対する寄与率は15年には24.8%にまで上昇。世界のGDP成長率に対する寄与度も0.03ポイントから0.6ポイントにまで上昇した。

向上し続ける中国の地位

WTOに加盟してからの15年の間に、中国経済は急激に成長。現在、世界で2番目に大きいエコノミー、世界一の貿易国、外資が世界で最も集まる国、世界2位の対外投資国にまで成長した。

WTO加盟は中国の貿易の発展や経済成長の促進において大きな役割を果たした。現在、中国は3年連続で世界一の貨物貿易大国の座をキープし、120の国や地域の最大の貿易パートナーとなっている。

公式統計によると、01年5100億ドルだった中国の輸出入総額は15年、3兆9600億ドルと8倍に増加した。うち、15年の輸出額は2兆2765億7000万ドルと、01年と比べて約7.6倍増加した。輸入額は1兆6820億7000万ドルと6倍近く増加した。

今後5年で、中国の輸出入総額は8兆ドル(約920兆円)に、外資使用総額は6000億ドル(約69兆円)に、対外投資総額は7500億ドル(約86兆2500億円)に達し、海外旅行者数も延べ7億人に到達すると見込まれている。世界にとっては発展の大きなチャンスとなる。

その他、中国は魅力あるエコノミーで、外資が集まるようになっている。現在、世界のクロスボーダー投資は低迷しているものの、16年1−10月期、欧州と米国の対中国投資は前年同期比79.8%増と41.5%増だった。

国際開発金融機関・アジア開発銀行の経済学者・許霓■(■は女へんに尼)氏は、「量の成長を比較すると、中国の貿易の本当の成果は、世界のバリュー・チェーンにしっかり溶け込んだこと。これは今後15年にとって非常に重要」との見方を示す。

世界の同業界に飲み込まれてしまうのではないかと懸念を示していた業界・企業もこの15年、競争に負けるどころか、その力をいかんなく発揮している。

中国商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は、「中国はすでに世界における家電強国に伸し上がり、中国製の自動車も頭角を現し始めている。中国がWTOに加盟した第一段階では、主に利益を与え、第二段階で利益を分け合う。中国は世界により多くの利益を与えるようになっている」との見方を示す。

対外経済貿易大学中国WTO研究院の屠新泉院長は、「WTO加盟は中国企業やマクロ経済を活性化させた。中国がわずか15年の間に成し遂げたことは予測をはるかに超えていた」と指摘する。驚くべき貿易規模と急速な発展の背後には、産業構造の最適化とグレードアップがある。商務部の統計によると、01年から14年の間、中国の一次産品の輸出のシェアが10%から5%に減少したのに対して、工業製品の機械・運輸設備の輸出シェアは36%から46%に増加し、輸出は右肩上がりとなっている。

電子商品の貿易を十年以上行っているというある貿易関係者は取材に対して、「十数年前から海運物流に携わっている。始めは外国商品を輸入し、中国の資源を輸出していた。その後、中国製品を運ぶようになり、業界が転換期に向かい、ここ6、7年は転売で得られる利益が減った。業界の人は技術やデザイン、ブランドなどを競うようになっている。これは、ここ十数年における貿易業界の大きな変化」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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