朝鮮半島問題で中国は蚊帳の外に?海外メディアの評価は割れる―米華字メディア

Record China    2018年3月14日(水) 7時0分

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12日、米華字メディア・多維新聞は、米朝首脳会談の実現に関する海外大手メディアの分析を紹介した。写真は中朝国境。

2018年3月12日、米華字メディア・多維新聞は、米朝首脳会談の実現に関する海外大手メディアの分析を紹介した。

記事は、英BBCが「金正恩(キム・ジョンウン)氏は大きな譲歩をした。北朝鮮米国に示した約束は、米政府が協議に向けて求めてきた最低限のハードルを超えた」と伝えたことを紹介する一方、「日本メディアは金氏の譲歩について、トランプ米大統領が軍事行動の可能性を示していることへの強い憂慮であるという見解だ」とし、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルについても「(日本メディアと)同じ見方であり、北朝鮮が駐韓米軍の撤収を条件に盛り込み、米韓の軍事同盟を弱体化させる可能性があるという米政府関係者の話を伝えている」と紹介した。

また、英紙フィナンシャル・タイムズが「米朝首脳会談は多く国にメリットをもたらすだろう。トランプ氏は強気な外交政策の成果をアピールできるし、金氏は国内の声望を高められる。そして、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のあっせん外交も成功したことになる。ただ、北朝鮮の核放棄に大きな期待を寄せてはいけない。なぜなら、北朝鮮はいつも核放棄を発表しておきながら約束を破ってきたからだ」と伝えたことも紹介している。核問題については英ロイターやUSAトゥデイも、フィナンシャル・タイムズと同じ見方をしているという。

そして、中国の立場については、フィナンシャル・タイムズが「米朝首脳会談は完全に中国を念頭に置いたものであり、中国は北朝鮮の核問題で非常に気まずい立場になる」と指摘する一方、BBCは「中国が隅っこに追いやられたように見える。しかし米朝の接触開始以降、中国の参加する制裁は北朝鮮の態度を変えるうえで重要な役割を果たすことになる」とし、評価が割れていることを伝えている。(翻訳・編集/川尻

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