2016年、韓国人最大の関心事は?=韓国の1年を注目検索ワードで振り返る

Record China    2016年12月31日(土) 21時30分

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2016年の韓国では何が一番ホットな話題だったのか?。韓国のポータルサイト最大手の「NAVER」が発表した検索ワードランキングで韓国の1年を振り返る。写真はソウル。

2016年の韓国では何が一番ホットな話題だったのか?。韓国のポータルサイト最大手の「NAVER」はこのほど、今年1〜11月までに同サイトで検索されたキーワードのランキングを発表した。

月別トップの検索ワードからは、韓国の人たちがこの1年、何に興味を持っていたのかが見えてくる。1、2月の首位はドラマ「応答せよ1988」、アイドルのオーディション番組「プロデュース101」で、そろって人気テレビ番組のタイトルだった。3月は「イ・セドル アルファ碁」。世界最強と呼び声の高い韓国人棋士イ・セドル九段と、人工知能(AI)を搭載した囲碁ソフト「アルファ碁」の対局は韓国の人々を熱狂させた。この人間対AIの5番勝負はAIの勝ち越しに終わり、韓国では「人間の敗北」に衝撃を受け、うつや無気力を訴える人が続出するという社会現象まで起きた。

4月はドラマ「太陽の末裔(まつえい)」。韓国では久々のヒット作となったこのドラマで主演のソン・ジュンギは大ブレーク、韓国とほぼ同時に放送された中国でも人気韓流スターの仲間入りを果たした。5月首位の「ミセモンジ(微細なちり)」は、日本で言うPM2.5などの大気汚染物質を指す言葉だ。今年も冬から春先にかけ韓国各地で大気汚染が深刻な問題となったが、5月には政府機関が「サバの塩焼きにより汚染物質が多量に発生する」との実験結果を発表し話題を集めた。

6、7月には、性スキャンダルが浮上した有名人2人の名が並んだ。6月は人気アイドルグループJYJの「パク・ユチョン」、7月は韓国最大の財閥サムスングループの「李健熙(イ・ゴンヒ)」会長だ。ユチョンの騒動は、風俗店などで働いていた複数の女性から「トイレで性的暴行を受けた」との告訴が相次いだのが発端。しかし後にユチョン側が女性らを虚偽告訴と恐喝未遂などで逆告訴、結局は女性側が逮捕・起訴される事件に発展した。一方の李会長をめぐっては7月、自宅などで隠し撮りされたとみられる買春疑惑動画が公開され、韓国中に衝撃が走った。

8月は「リオ五輪」。韓国勢は金メダルが目標10個に届かず9個となるなど成績は不振、時差の問題もあってかテレビ視聴率も伸び悩んだが、韓国の人々はネットでしっかりと五輪について調べていたようだ。

9月は「地震」。12日夜、南東部の慶州市を震源として起こったマグニチュード5.8の地震は、韓国では観測史上最大規模。その後も同地域では余震が続き、かつて「地震がない」と言われた韓国では地震への備えや安全対策に大きな関心が集まった。

そうした中で10月、別の意味での“激震”が韓国を襲う。朴槿恵(パク・クネ)大統領の長年の親友・崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件だ。あるケーブルテレビ局のスクープに始まったこの事件は、瞬く間に韓国のみならず海外のメディアも大きく報じるニュースとなった。10月には事件の中心人物としてまず「崔順実」の名が検索数トップとなったが、疑惑が大統領府や大統領に及ぶに従い人々の注目も朴大統領へ移ったようだ。11月には「朴槿恵」の名が検索数で首位に上がった。崔順実は11月に逮捕・起訴、朴大統領は12月初めに弾劾訴追案が可決され職務が停止されたが、本格的な事件の捜査はまだ始まったばかりだ。12月も、そして来年もしばらくはこの事件が韓国人の最大の関心事であり続けそうだ。

こうして振り返ると、1〜4月にはテレビ番組や韓国人棋士の活躍に注目していた韓国の人々が、5月以降、環境問題や天災、そして有名人のスキャンダルにいや応なしに引き付けられていった様子が分かる。来年はどんな1年になるだろうか。明るい兆しの感じられるワードが数多く並ぶことを期待したい。(編集/吉金

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