<早分かり><旧正月>最大の祝日「春節」、歴史わずか95年=天文学者の由来調査―中国

Record China    2008年2月6日(水) 9時38分

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2月5日、「新華ネット」は中国最大の祝日「春節(旧正月)」の歴史が、わずか95年しかないと報じた。現在の「春節」は1913年、袁世凱が旧歴1月1日に制定してから始まったという。写真は北京の地壇公園。

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2008年2月5日、新華社サイト「新華ネット」は、中国最大の祝日「春節(旧暦の正月)」の歴史が、わずか95年しかないと報じた。ある資料によれば、「春節」は4千年の歴史があるという。しかし、江蘇省天文学会の学者・厳家栄(イエン・ジアロン)氏によると、現在の「春節」は1913年に袁世凱(えんせいがい)が旧正月の1日を「春節」と制定してから始まったという。

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司馬遷の「史記」によると、中国最古とされる夏王朝の時代、1月1日が「元旦」であった。その後「元旦」が12月1日、11月1日、10月1日と変化したが、漢の武帝(在位紀元前141〜87年)が再び夏王朝の暦を採用し、1911年の辛亥革命まで、旧暦1月1日=「元旦」であった。中国で旧暦が俗に夏歴と呼ばれるのはこのためである。

1912年1月1日、中華民国が南京で成立した時、臨時大統領の孫文(そんぶん)は太陽暦の採用を宣言し、太陽暦1月1日=「元旦」となった。しかし、民間では依然として旧暦の祝祭日が続いていたので、翌13年、袁世凱は旧暦の正月を「春節」と定め、休みにするよう決定した。現在の「春節」はここから始まった。

厳家栄氏によると、もともと「春節」は立春や春季を指す言葉であった。しかし、太陽暦の「元旦」と区別するため、また旧正月が立春と前後することから、「春節」が春の訪れをも表す言葉として人々に受け入れられた。以後95年の間に、中国人にとって「春節」こそが新年の始まりであり、伝統的祝日として定着したのである。(翻訳・編集/高橋)

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