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1月27日、江西省南昌市動物園は世界初となる華南トラの白内障手術を実施。手術は成功し、早くも元気に活動するようになったという。写真は手術を受けた華南トラ。
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2008年1月27日、江西省南昌市動物園は世界初となる華南トラの白内障手術を実施した。手術は成功し、早くも元気に活動するようになったという。江南都市報が伝えた。
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華南トラ「華華」は昨年2月に上海で生まれたばかりの子供のトラ。9月に南昌市動物園にやってきた。しかし引っ越しから1〜2か月が過ぎた後、飼育員は「華華」の異常に気がついた。しばしば壁に衝突し、食べ物も臭いを頼りに捜している様子で、視力に問題があると推測された。専門家の診断の結果、「華華」は先天性の白内障を患っており、すでに失明状態だったという。発見が遅れたため、治療には手術が必要となった。
動物園から依頼を受けた南昌大学第二付属病院だが、これまでトラの手術を受け持ったことがなく困り果てたという。特に問題となったのが麻酔の量。東北トラの手術記録を参照し麻酔量を決めたが、手術中に「華華」の呼吸に異常が発生した。皮が分厚いため人間用の機器では心音がモニターできず、最終的に医師は聴診器を頼りに麻酔量を調整した。
医師らの苦心が実り、手術は見事に成功。手術からわずか1日後には「華華」は元気に走り回るようになっていた。動物園は手術の成功を記念して「華華」の名前を「明明」に改名したという。(翻訳・編集/KT)