中国の悪名高い都市管理職員「城管」もストレスに悩まされていた、南京に心理ケアセンター設立―米紙

Record China    2016年10月8日(土) 8時20分

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3日、中国の「城管」は、「制服を着た無法者」とまで呼ばれ、横暴な振る舞いが市民から激しく嫌われている。だがその城管たちも、強いストレスを抱えているという。写真は露天商を踏みつける南京の城管。

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2016年10月3日、参考消息網によると、米紙ニューヨーク・タイムズはこのほど、中国で都市の美観と風紀を損ねる者を取り締まることを主な業務とする政府機関の職員「城管」について、「制服を着た無法者」とまで呼ばれ、横暴な振る舞いが市民から激しく嫌われている一方で、強いストレスを抱えていると伝えた。

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城管は、中国で最もののしられることの多い公務員だ。シンクタンクの中国社会科学院が2年前に発表した報告書によると、政府職員の人気ランキングで、城管は最低だった。嫌われる理由は、ホームレスや小さな露店を容赦なく取り締まったり、未登録のペットをたたき殺したり、住民の強制退去に協力したりするためだ。

一方で、城管の職務遂行には多大なストレスを伴うという。南京市でこのほど、全国初となる城管のための心理ケアセンターが設立された。センターにはすでに30人余りの城管が助けを求めている。在籍している心理学者によると、城管を対象にしたアンケート調査を行い、その結果を参考にして職務ハンドブックを作成する計画だという。

ある城管の男性は、仕事のストレスを友人に打ち明けたが、まったく取りあってもらえなかったという。「城管のぐちなど、誰も聞こうとすらしない」と話す。子どもが学校の作文で「父は城管の職員です」と書いたところ、クラスメートからばかにされたこともあるという。仕事を辞めようと思ったことは何度もあるが、転職が容易でないことや、つらくても給与が安定していることなどから、仕方なく続けているそうだ。

男性は、これまで人を殴ったことはなく、「一度でも暴力を振るえば、自分を見る人の目は変わる」と、普段からできるだけ威圧的な印象を与えないように気配りを続けている。似たような悩みやストレスを抱える城管は少なくない。(翻訳・編集/岡田)

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