<コラム>中国人が殺到する日本商品展覧会、日本商品ブームに貢献―大連市

竹田 慎    2016年10月1日(土) 15時20分

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先週末は大連で開催された日本商品展覧会に行ってきた。筆者撮影。

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先週末は大連で開催された日本商品展覧会に行ってきた。これで8回目になることもあり、物産展に近い販売中心のブースも多いことから、地元大連の人たちが土日に特売品を目当てに集まることもあり、来場者はかなり多かった。

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首都北京での展示会は中国各地の業者がブースでの商談を目的に駆けつけるが、それ以外の都市では日本の物産展に近い雰囲気になってくる。ここ数年の訪日客増加、爆買いの影響により、日本商品の知名度、信頼度は口コミでもより多くの一般中国人、地方にも広まり、現地で安く購入できる日本商品はこれから売り上げ倍増の絶好のチャンスだ。

大連では不動産などは価格が崩れてきており、ゴルフ用品含め、高級品の市場は大きく減少している。それでも日本商品の展示会にこれだけ来場者が訪れるということは、日本の日用品の商売であれば十分チャンスあると思っている地元の人たちがそれだけ多いということだ。

大多数のブースで共通してある商品は、やはり健康関連用品と食品。空気清浄、マスク、ダイエット、安全な食品、というのがどこもキーワードになっていたように感じる。中には北九州の会社で、安い肉でも日本の加工技術を使い現地でINJECTION(インジェクション加工)することにより、霜降り肉と変わらない柔らかさとジューシーさを出す加工牛を実演販売しているところもあり、ブースは試食と買いたいお客さんで溢れかえっていた。日本の技術と安全さを両方アピールできて、現地販売できる画期的なビジネスだ。

他にも浜松餃子の実演販売、有田焼のお皿から壺までの豪華な品揃えなど見ごたえのある展示会であり、これからのますますの日本商品ブームに貢献している展示会だった。

■筆者プロフィール:竹田慎

Able Great Consultants Ltd CEO

米カリフォルニア州立大卒。95年より中国ゴルフビジネスに携わり、98年に北京竹田ゴルフを設立。香港では自身の海外経営の経験に基づいて、日本大手ブランドへの実践的海外市場戦略コンサルティングを展開中。

■筆者プロフィール:竹田 慎

米カリフォルニア州立大学卒。95年より中国に渡り、中国最初の国際ゴルフ試合、VOVLVO OPENの開催のために従事。98年に竹田ゴルフ設立。01年に健康用品の販売会社、三和トレーディング設立。のべ11ブランドの日本とアメリカブランドの中国総代理ビジネスとともに、加盟店を含めるとのべ320の小売店を中国全土に展開した経験をもつ。16年からはWECHATを使ったマルチネットワーク販売も開始。現在は、日本主要ブランド等の実践的海外コンサルティングも行い、海外有力代理会社の紹介、交渉から問題を解決するフィクサー役までマルチタスクをこなす。

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