点滴殺人事件と障害者惨殺事件に見える共通点、日本の危険な「優越論」―華字紙

Record China    2016年9月30日(金) 6時30分

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29日、華字紙・日本新華僑報は横浜市の病院で起きた患者死亡事件について、「日本の社会危機だ」と報じている。

2016年9月29日、華字紙・日本新華僑報は横浜市の病院で起きた患者死亡事件について、「日本の社会危機だ」と報じている。

今月20日、横浜市神奈川区の大口病院で、入院患者の八巻信雄さんが界面活性剤による中毒で死亡した。点滴に遺物を混入したような形跡があったことから、何者かが故意に混入し、八巻さんを殺害したとみられている。また、同病院で18日に死亡した西川惣蔵さんも界面活性剤で中毒死したことがわかった。現場となった同病院の4階では、7月1日から9月20日の間に48人が死亡している。高橋院長は事件について、「内部の関係者ということも否定できない」と語っている。

記事は、「この事件を聞いて思い出すのは、7月26日に同じく神奈川県で起きた戦後最悪と言われる殺人事件だ」としている。相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で、刃物を持った植松聖容疑者(26)が入所者19人を刃物で殺害した事件のことだ。大口病院の事件の真相はまだ明らかになっていないが、仮に病院内部の犯行だった場合、2つの事件には共通点があると記事は指摘する。

それは病人や障害者といった社会的弱者を狙った犯行という点だ。やまゆり園の事件の植松容疑者が、「障害者はいなくなればいい」などと話していたことについて、記事は「彼の思想は弱肉強食、弱者は淘汰されるべきだというジャングルの掟に満ちあふれており、その論理で行くと、大橋病院で死亡した高齢者もその対象になり得る」と指摘する。

さらに、「植松容疑者のような考え方をする日本人は多い」とし、「特に少子高齢化が深刻になる中でますます圧力にさらされる若者たちにとって、老人を見捨てることによって社会の負担を減らすことは、『口にしてはならない秘密』になっている。この2つの事件はこのような背景の下で発生した」と分析している。

記事は、「明治維新後の日本に民族優越論が出現し、その後、侵略拡張の道を突き進むようになった。現在、日本内部で別種の優越論が出現している。それは一部の極端な者が弱者を惨殺するというもの。弱肉強食の恐ろしい雰囲気の再現は、日本を再びジャングルの掟の泥沼へと引きずり込むかもしれない」としている。(翻訳・編集/北田

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