患者もいないのに…、サイレン鳴らして疾走する韓国の私設救急車=韓国ネット「救急車に道を譲らなくなるかも」「降りてきた隊員が食事に行ってた」

Record China    2016年10月2日(日) 11時40分

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25日、韓国・MBCによると、患者が乗っていないのにサイレンを鳴らして走行するなど、違法運転を行う救急車が波紋を呼んでいる。写真は韓国の救急車(資料写真)。

2016年9月25日、韓国・MBCによると、韓国で患者が乗っていないのにサイレンを鳴らして走行するなど、違法運転を行う救急車が波紋を呼んでいる。

韓国で使われている私設救急車は850台余りあり、救急患者などを輸送する場合「緊急車両」として認められているため、交通法規を違反しても過料の免除を受けられる。しかし、実際には患者が乗っていないにもかかわらず、サイレンを鳴らしながらセンターラインを越えて逆走したり、信号を無視して走り続けたりするケースが増加している。5年間で摘発された件数は1万5000件で、特に昨年は前年比で2倍以上も急増した。

ある私設救急車の関係者によると、「(違法運転による過料は)運行には関係ない。タクシー代が10万ウォン(約9200円)だとしたら、救急車(有料)はその3〜4倍。お金を払えば誰でも乗ることができる」というが、こうした救急車の大半は何らかの違法運転をしていたことが分かっている。

国会保健福祉委員会のキム・ミョンヨン議員は、「業務停止や運行制限など、関連法を改正してでも違法行為を根絶していく必要がある」と話している。しかし、保健福祉部はこの6年間で、私設救急車の各種違法行為150件余りに対して、業務停止などの処分は下しているものの、たとえば「偽サイレン」を常習的に使用しているような交通法規の違反に対する制裁措置は1件も行っていなかった。

これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「美容院で聞いた話だけど、ある民間病院の救急車の運転手は、中秋(渋滞がひどい)の時に救急車でサイレン鳴らして走ったら早く帰省できたらしい」

「前に私設救急車が食堂の前で止まったと思ったら、救急隊員が降りて来て食事に行ったのを見かけた」

「韓国の特徴=特別な措置が続くと(当然の)権利だと勘違いしてしまう」

「この記事を読んだ人が、今後、救急車に道を譲らなくなりそうで怖い」

「私設救急車の違法行為のせいで、本当に緊急かもしれない救急車にも不信感が募る」

「おまえらのせいで救急患者を乗せた救急車が被害に遭うんだ!」

「自分は119番の救急車以外にはかけないことにしてる」

「私設救急車制度を廃止しよう」

「私設救急車も政府の統制を受けて患者の搬送過程を記録、それを警察が閲覧できるようにして、違法行為があれば罰金を科すべき」(翻訳・編集/松村)

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