「人類の起源」のカギ、「許昌人」が考古学の空白埋めるか―河南省許昌市

Record China    2008年1月28日(月) 17時56分

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27日、河南省許昌市で昨年12月に出土した「許昌人」と呼ばれる8万年〜10万年前の人間の頭骨の化石は、専門家から「人類の起源に直接つながる大発見」と大きな注目を集めている。

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2008年1月27日、河南省許昌市で昨年12月に出土した「許昌人」と呼ばれる8万年〜10万年前の人間の頭骨の化石は、専門家から「人類の起源に直接つながる大発見」と大きな注目を集めている。「中国新聞ネット」が報じた。

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出土したのは許昌市北西部にある霊井遺跡。昨年12月17日に頭頂部など16片が出土し、ほぼ完全な頭骨が復元された。保存状態も大変良好という。霊井遺跡は1965年に動物の化石や細石器が大量に出土し、考古学の世界では早くから重要視されていた。

「許昌人」は出土後、北京の中国科学院古脊椎・古人類研究所に移送され、その後北京大学の都市と環境学部でOSLによる年代測定を実施。10数人の専門家による鑑定の結果、8万年〜10万年前の化石であると確認された。

人類の起源に関しては現在、「アフリカ起源説」と「多地域進化説」の2通りが唱えられている。中国が唱える「中国古人類連続進化説」もこの「多地域進化説」に属しており、200万年前の「巫山人」、115万年前の「藍田人」、50万年前の「北京原人」、10万〜20万年前の「遼寧・金牛人」、1万〜4万年前の「北京・山頂洞人」がそれをほぼ実証していた。ところが5万〜10万年前の人類化石だけが唯一未発見のままだった。

「許昌人」はこの「空白期間」を埋めた大きな快挙とされ、15年前に南京で発見された直立原人「南京原人」に継ぐ重大発見として大きな注目を集めている。(翻訳・編集/NN)

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