流出した「頭脳」が帰国？2ケタ経済成長率が中国人留学生を呼び戻す―米国人記者

2008年1月26日、人民日報の国際版サイト「環球網」は北京在住の米国NBCテレビ局記者が自身のブログに書いた「優秀で聡明な中国人留学生を呼び戻す中国」という題の文章を紹介。

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「中国政府の発表として1978年から2006年までに約106万人の中国人が海外へ留学したが、帰国したのはそのうちのわずか27万5000人。70％以上の優秀な人材が帰国しない理由は主に経済的なものだったが、最近はこの状況に変化が現れている。

5年連続でGDPが2ケタ成長をみせ、好景気に沸く中国経済が、海外流出した優秀な人材を引きつけているのだ。中国政府も中国人留学生20万人帰国政策を実施。収入や福利厚生、住宅問題や帰国子女の教育問題にまで配慮した特別待遇で彼らを迎えるとしている。今後20年間で米国を抜き世界一の経済大国になるといわれる中国の方が、西洋諸国より未来は明るい。」

文章の最後に、「中国政府が留学生の帰国に力を入れているのは単にメンツのためではなく、祖国の発展と成長に彼らの頭脳が必要だからだ」と結んでいる。（翻訳・編集/本郷）