夏季五輪、「高温多湿」が今後の開催地選出に影響=英医学誌が予測―米紙

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20日、米紙ワシントン・ポストはこのほど、今世紀末には夏季五輪の開催条件を満たす都市が大幅に減少する見込みだと専門家が指摘していると伝えた。

2016年8月20日、参考消息網によると、17日付の米紙ワシントン・ポストは、今世紀末には夏季五輪の開催条件を満たす都市が大幅に減少する見込みだと専門家が指摘していると伝えた。

リオデジャネイロ五輪の開会式では、気候変動に関する映像を流され、環境問題などへの人々の関心を高めようとする努力が払われている。だが専門家からは、夏季五輪を開催できる条件を満たす都市が減少する見込みだとの指摘が出ている。

英医学誌ランセットに掲載された論文では、気温や湿度の上昇によりスポーツ選手の心臓などに重大なリスクを生じさせる恐れがあるため、五輪の開催条件を満たすことのできる都市がますます減少すると予測している。

論文を執筆したカリフォルニア大学バークレー校の研究グループは、温度や湿度、風、熱輻射などの要素から数値を導き出し、数値が高すぎる場合は人が屋外で活動するのに適さないとしている。特に湿度が高すぎる環境では、汗の蒸発による体温調整ができなくなることから、体力を消耗するような運動には適さないとしており、「気温36.7度、湿度100%の環境では、ゆっくり歩くことはできても、走れば死んでしまう」と指摘。人類がこのまま温室効果ガスを排出し続ければ、2085年には北半球のほとんどの都市で夏季五輪の開催が難しくなる可能性が高く、仮に極端な天候が発生する確率が10%程度だとしても、五輪開催は不可能になってしまうと予測している。(翻訳・編集/岡田)

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