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上海でリニア建設に反対する大規模なデモが行われている。上海市当局は警察を動員してパトロールを強化し、デモ活動の防止をはかっている。資料写真。
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2008年1月14日、台湾の中央社の報道によれば、上海で1000人規模のデモが連日行われ、リニアモーターカー反対運動が繰り広げられているが、上海当局は、これ以上のデモ行進を防止するため、市政府、人民広場、南京路一帯などで大規模なパトロール隊を出動させたそうだ。
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上海市政府前には、大量の警察車両と警察官が厳重にガード。市政府前の人民大道と人民広場には100mおきに拡声器を手にした警察官が立った。
上海人民広場の地下鉄駅のゲートでは警察による検問が敷かれ、現地の言葉で話すグループはことごとく誰何され、一般市民の間から不満の声が漏れている。
中国を代表する繁華街である南京路でも、警察官と警察車両を動員して厳重なパトロールが行われており、異様な雰囲気に包まれている。大多数の人は警察のパトロールを知らずに訪れ、尋常でない事態に驚いている。また、ここでも上海語を話す現地一般市民も緊張の色を隠せない。
先日、南京路で大規模なリニア反対デモが行われたことについて、現地メディアでは直接的な報道は行われていないそうだ。上海では、リニア建設にともない、多くの一般市民が強制的に移転させられるのではないかとの不安がひろがっており、また、電磁波や騒音などによる健康被害が懸念されている。(翻訳・編集/岡田)
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