THAAD配備、韓国紙が中国の反発に批判強める、「恐ろしい隣人」「まるで宣戦布告」「内政干渉」

Record China    2016年8月13日(土) 17時0分

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韓国の主要紙が在韓米軍へのTHAAD配備に反発する中国に批判を強めている。中国の言動などには怒り心頭の様子で、「恐ろしい隣人」「まるで宣戦布告」「内政干渉」などと非難している。資料写真。

2016年8月12日、韓国の主要紙が在韓米軍への「高高度迎撃ミサイル(THAAD)」配備をめぐり、配備に反発する中国に批判を強めている。「友邦」と見ていた中国の攻撃的な態度には堪忍袋の緒が切れたようで、「恐ろしい隣人」「まるで宣戦布告」「内政干渉」などの激しい言葉が並んだ。

中国批判の急先鋒は朝鮮日報だ。コラムで「THAADの韓国配備問題や南シナ海の領有権問題などを通じ、中国はアジアの盟主になろうとする本性を隠そうともせず、牙をむき始めた」と前置き。「最近もラオスで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で、中国の王毅外相がTHAAD問題で韓国に対し非常に傲慢(ごうまん)かつ傍若無人な態度を取った様子を目の当たりにした」と言及した。

「王毅氏の目つきと態度から、500年以上前に朝鮮の王が中国の使者にひざまずいた時の彼らの嘲笑と嘲弄(ちょうろう)の表情を想像した」と指摘。「中国は自国の利害が関わる問題では、いつでも帝国として周辺国に君臨する『恐ろしい隣人』であることを改めて示した」と断じた。

続いて「われわれの4000年の歴史は中国と日本に対する屈従の歴史であり、同時に貧困の歳月でもあった」と回顧。「第2次世界大戦後、われわれは中国と日本に捕らわれた状態から一気に開放され、米国の手を取りながら世界に出て民族の歴史上最も豊かな60年をつくり上げた。中国と日本に束縛されていた時、われわれは悲惨な国だったが、そこから逃れた時に初めて住みよい国になったのだ」と強調した。

その上で「今、再び中国と日本の圧力を肌で感じ始めている。今忘れてはならないことは、彼らに捕らわれている時、われわれは死んだも同然となり、そこから逃れた時は豊かになるという歴史的経験だ。同時に中国がいかに恐ろしい国であるかを今やっと思い出した」と述べた。

東亜日報は社説で北朝鮮の核・ミサイル挑発をめぐり、「世間が皆知る金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の挑発ではなく『すべての当事者』の自制を求める中国は果たしてどんな価値を志向する国家なのか、深い疑念が生じる」とした。

さらに中国共産党の公式な立場を代弁する人民日報が「『もし衝突が勃発するなら、韓国は最初に攻撃目標になるだろう』と書いたことは、まるで宣戦布告を思わせる」と批判。「防衛手段であるTHAADを非難することこそ『大国』らしからぬ態度だ。中国の真意は日米韓3 国の安全保障協力構図で絆の弱い韓国を引き離し、韓米同盟を弱体化させることにある。THAAD配備の決定を翻すことは、韓米同盟を終わらせ、再び中国の属国になることを選択することも同然だ」と言い切った。

中央日報も社説で「中国の動きが果たして米国とともに世界を率いていくG2の国としての品格を備えているのかとの疑いを持たせる」と論難。「(中国メディアが)THAADに反対する韓国人から寄稿を受けたりインタビューしたりして韓国国内の対立を助長する行為は中国の伝統的な周辺国への扱い方である「以夷制夷(いいせいい」の手法を思い起こさせる。中国があれほどまでに反対する内政干渉の臭いまで漂う」と指弾した。(編集/日向)

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