<早分かり>共産党の権力の揺り籠「青年団」―中国

Record China    2008年1月16日(水) 14時51分

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2008年1月、中国共産主義青年団(共青団)出身者による重要ポスト就任が目立ち、世間では「今は共青団の天下だ」とうわさされているという。資料写真。

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2008年1月15日、中国共産主義青年団(共青団)は1920年に成立以来、21世紀の今日に至るまで依然として積極的な活動を続けている。特に胡錦涛(こきんとう)主席が党、政府、軍のすべての権力を掌握して以来、共青団は徐々に中国共産党の重要な政治勢力の養成所になっていったという。「朝鮮日報」が伝えた。

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共青団の団員は14〜28歳の青年で構成されており、農村や企業の中だけでなく中学を含めた学校など全国至るところに組織されている。団員数は04年末現在で7188万人、そのうち学生団員が3492万人、農村団員が2145万人を占めている。ただし共青団には自由に入団できるものではなく、成績が優秀で、同級生から信頼され、教授などの推薦があってはじめて入団できる仕組みになっている。従って入団の推薦を受けた場合、一般的に拒否したり辞退することはなく、国民は入団を栄誉あるものと考えているという。

ところが、意外なことに胡錦涛主席は青年時代、共青団に入団していなかった。しかし1982年、40歳のときに共青団の甘肅省書記に任命され、84年、42歳で共青団中央第一書記に就任した。胡主席は共青団の要職に就任後、胡耀邦の信任を受け出世街道を歩んできた。

また、07年10月に行われた第17回全国代表大会では、過去に省長や省書記の経験のある李克強氏と李源潮氏という共青団出身者2人が中央政治局常務委員に選出され、胡主席のこうした配慮が中国社会で「今は団派(共青団)の天下だ」といううわさを流布させているという。(翻訳・編集/HA)

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