<早分かり>「集団散歩」が中国を変える?!住民運動の進化形

Record China    2008年1月15日(火) 12時45分

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2008年1月、上海市でリニア建設に反対する住民による「集団散歩」が実施された。「集団散歩」はデモなどの集団活動には厳しい規制が課せられている中国で、住民の意思を伝える新たな運動形態として注目されている。写真はアモイ市。

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2008年1月12日と13日、上海市で上海・杭州間リニア建設に反対する住民による「集団散歩」が実施された。「集団散歩」はデモなど市民の集団活動には厳しい規制が課せられている中国で、住民の意思を伝える新たな運動形態として注目されている。

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「集団散歩」は初めて注目されたのは昨年に福建省アモイ市で行われたPX(パラキシレン)工場の建設反対運動。風光明媚で知られたアモイ市も経済成長に伴い年々環境が悪化、かつての青空も次第に失われている。昨年、アモイ市付近に化学物質PXを生産する工場の建設計画が浮上、住民の反対運動につながった。

住民らはインターネット、携帯メールで情報を交換し合い、ついには体に黄色いリボンをつけたうえで市政府前を散歩するという「集団散歩」方式で反対の意志を示した。統一されたデモ行動ではなく“たまたま”人々が居合わせただけという形式で反対の意志を示した。市政府は社会秩序を乱すという理由で参加者を逮捕したが、なお根強い住民の反対から工場建設地は移転されることとなった。上海市のリニア建設反対運動はアモイ市住民の勝利につながるのか、注目される。(翻訳・編集/KT)

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