観光目的国にしないのは差別だ！カナダ貿易相が警告―中国

2008年1月10日、中国商務部ウェブサイトによれば、現在、北京を訪問中のカナダのデビッド・エマーソン国際貿易相が中国に対し、もしカナダを中国の観光目的国にしなければ、WTOに訴えることになるかもしれないと発言した。

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同貿易相は、現在、アメリカを含む134か国がすでに中国の団体旅行客の観光目的国として批准を受けているのに対し、カナダはこれまで三年にわたり交渉を続けているにもかかわらず成果が現れないと指摘、これ以上批准が受けられなければ、WTOに訴えるという選択肢を選ばざるを得なくなるとし、もし中国がカナダを批准しなければ、それは差別に他ならない、と発言した。同相によれば、中国政府が一向に批准しない原因は、カナダ当局が中国の人権問題について批判を加えていることや、昨年10月スティーブンハーパー首相がダライラマと会談したことにあるとした。

カナダ政府によれば、中国人のカナダへの旅行が自由化されれば、毎年100万人以上の旅客の渡航が見込まれ、20億ドル以上の観光収入が得られると試算されている。カナダへ観光目的で訪れる外国人は年々減少しており、カナダ政府は現在の苦境を打開するためにも、中国政府の早急な批准を促したいようだ。（翻訳・編集/岡田）