中国革命の烈士陵が危機?進む商用墓地への転用、政府は保護に本腰―中国

Record China    2008年1月11日(金) 18時13分

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1月10日の報道によると、中国政府は革命の英雄が眠る各地の「革命烈士陵」の保護に本腰を入れる。近年、墓地の商用への転用や縮小などが相次ぎ、「このままでは革命精神の風化につながりかねない」と判断した。写真は浙江省杭州市の烈士墓。

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2008年1月10日、人民網が伝えたところによると、中国政府は中国革命の英雄たちが眠る各地の「革命烈士陵」の保護に本腰を入れる。

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中国民生部によると、こうした「烈士陵」は中華人民共和国建国初期に作られたものが多く、現在全国に1万4634か所。しかし、財政的に維持が難しく、90年代以降は園芸用地への転用や、陸墓に関係のない建築なども許されるようになった。また、近年は墓地を破壊して商用墓地に転用したり、近隣大学の校地拡大のため墓地を縮小するといったケースも見られた。

政府はこうした状況が続けば「中国革命の精神の風化につながりかねない」と危機感を深めており、昨年は革命烈士と無関係な施設の設置や遺骨、遺体の埋葬を原則禁止する方針を決定。現在、追加措置として法的に記念施設の保護を義務化したり、「烈士記念日」を定めて革命の先人を敬う意識啓発に乗り出すことも検討している。また、埋葬の基準もさらに厳しくし、審査の上、「不適格者」は墓地内に遺骨や遺体を埋葬することを禁止する方針。財政問題についても、こうした法的な整備と平行して解決を図っていく考えだ。(翻訳・編集/小坂)

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