過小評価されている専業主婦の経済的価値―中国メディア

人民網日本語版    2016年7月3日(日) 14時0分

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「私の妻は仕事をしておらず、専業主婦だ」と題する、専業主婦の日常生活を伝える投稿が、ネット上で話題になっている。

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「私の妻は仕事をしておらず、専業主婦だ」と題する、専業主婦の日常生活を伝える投稿が、ネット上で話題になっている。朝早くから深夜まで、休憩時間もなく、家事労働は昼夜問わず、「時を選ばず次から次へと」主婦を追い立てる。にもかかわらず、専業主婦には「職員証」は発行されず、「給料」も支払われない。ラジオ「経済之声」が伝えた。

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それでは、もし専業主婦が給料をもらうとするなら、年収はどれくらいになるのだろうか?国内での計算結果によると、専業主婦の年収は、少なくとも21万元(約325万円)という。

各国が計算した専業主婦の年収

専業主婦をこなす主婦ならば、ベビーシッター(5万元)、教育トレーナー(8万元)、財産管理士(6万元)、買い物の際に商品の比較・吟味をしてお金を節約する技能(年間2万元)などの資格を有していると見なされる。これらを踏まえると、専業主婦は、5万元+8万元+6万元+2万元=21万元を上回る年収を得るべきだ。専業主婦は、世界でもとりわけ高給が得られる職業なのだ。

実のところ、多くの国で同じような試算が行われている。日本のオンライン調査によると、多くの日本人女性が「専業主婦の年収は約200万円」と見積もっていた。英国の某ウェブサイトは、「専業主婦は年間3万ポンド(約414万円)の収入を得てしかるべきだ」と推算している。米国政府の統計によると、専業主婦が生み出す価値は年間12万ドルを上回るという。これらを比べてみると、米国における評価が最も高く、この事実も、米国の人件費が他国に比べて高い状況を反映している。

○あまりにも過小評価されている主婦の価値、甚だしい場合は「ゼロ」評価

数値化してみることで、専業主婦が生み出す経済的価値が極めて高いことが分かった。これまで、彼女らの価値はあまりにも過小評価され過ぎてきた。

日本で行われた調査によると、一部の男性は、「専業主婦の給料はゼロ」と認識していた。米国の調査でも、専業主婦の66%は、「夫と子供は、毎日私がやっている家事労働に対して、まったく有難味を感じていない」と憤慨していることが明らかになった。

○世界で最も影響力が大きい「家政の女王」

米誌タイムズが選ぶ「2015年世界で最も影響力のある100人」に、ある日本女性が選出された。その女性とは、近藤麻理恵さんという専業主婦で、「家事に長けている」ことと、「整理整頓を通じて新しい世界が開かれる」ことを世の多くの人に教えたことが、選出された理由という。彼女が創出した新しい職業は、「片付けコンサルタント」だ。

近藤さんが選ばれるまでには、ひとつのドラマがあった。米タイムズ誌の「世界で最も影響力ある100人」選出委員会の間で、近藤さんの実績を辿った後、激しい論争が生まれた。

ある審査員は、「近藤さんはただの主婦にすぎず、ちょっと家事が上手なだけで、『世界で影響力のある人物』にランクインするほどではない」との見方を示した。だが、同誌のリチャード・ステンゲル編集長は、「仕事を終えて疲れて帰った我が家が、暖かく、整理整頓が行き届き、素晴らしい雰囲気に包まれていることを望まない人はいないだろう。だが、現実には、それができる人は極めて少ない。水洗トイレが全盛期最大の偉大な発明だと名実ともに評価されたのと同様、近藤麻理恵さんは、より快適で文明度の高い生活を送る方法を、私たちに教えてくれたのだ」と評した。

審議の結果、近藤さんは多くの票を得て、「世界で最も影響力のある100人」に見事選出された。

2013年秋、近藤さんから片付けコンサルティングを受けた小説家の村上春樹氏は、彼女を高く評価、「近藤さんこそ『家政の女王』だ。業界の種類に関係なく、その道を究める人は誰でも『専門家』である」とコメントした。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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