人工繁殖が極めて難しいパンダ、飼育員が「パンダ用AV」見せ教育も―中国

人民網日本語版    2016年6月30日(木) 0時40分

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成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で27日、オリンピックパンダ「科比(バルセロナオリンピック開会式の翌日に生まれたため、オリンピックマスコットの名前コビーから命名された)」の血を引くパンダの「績麗」がオスメスの双子を無事出産した。これにて、同基地ではわずか8日間のうちに4組の双子が誕生したことになる。

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で27日、オリンピックパンダ「科比(バルセロナオリンピック開会式の翌日に生まれたため、オリンピックマスコットの名前から命名)」の血を引くパンダの「績麗」がオスメスの双子を無事出産した。これにて、同基地ではわずか8日間のうちに4組の双子が誕生したことになる。四川在線が伝えた。

6月20日には「雅莉」がメスの双子を出産、23日には「星雅」がオスメスの双子を出産、26日にはマカオに贈ったパンダの「心心」が成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の専門家とマカオ民政総署の専門家チームが見守る中、オスの双子を出産した。これほど出産が相次ぐと、パンダのママたちは事前に示し合わせていたのだろうかと疑いたくなる。「績麗」とマカオで暮らす「心心」はもともと親友だったというが、子供たちも親友になってほしいのだろうか?

わずか8日間で4組の双子が誕生したが、偶然で片付けられるのだろうか?専門家の呉孔菊氏は「パンダの発情期は季節性で、性成熟後は毎年春に1度発情する。発情期は一般的に3月下旬から4月で、3カ月前後の妊娠期間を経て6月から7月に出産のピークを迎える」と紹介した。専門家によると、相次ぐ双子の誕生は偶然の要素もあるが、パンダの人工繁殖技術研究の積み重ねの成果とも言える。

呉氏によれば、パンダの人工繁殖は極めて難しく、「発情」、「交配と妊娠」、「子育て」という3つの難題が存在する。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は20年余りをかけて、動物行動学、遺伝学、内分泌学など多学科による研究を重ね、パンダの出産に関する様々な特徴を理解し、人工繁殖の3つの難題をほぼ克服した。

同基地では、オスとメスのパンダは別々に飼育されており、発情期にのみ一緒に飼育し、感情をはぐくむ。交配を促進するため、基地のスタッフは発情期に入ったオスとメスを同じ部屋に入れるが、間はフェンスで仕切ってある。もし互いに気に入らない場合は喧嘩になるためだ。メスが優先選択権を持つため、1匹のメスのパンダの周囲に2〜3匹のオスのパンダを近づけ、好みのパンダを選ばせる。繁殖の質を保つために、パンダのDNAから最も良い組み合わせを判断し、適したパンダ同士を交配させているという。

専門家によると、人工飼育のパンダは生活環境に恵まれているため運動量が少なく、生殖能力が下がっている。現在基地では、「パンダポルノ」を見せるなどの方法でパンダの教育を行うと同時に、妊娠確率を高めるため、自然交尾後にさらに人工授精を行うという方法を採用しているという。(提供/人民網日本語版・編集SN)

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