「まずさ」で人気急上昇の飲料、香りはゴザ、味は汗とゴザ―中国

人民網日本語版    2016年6月23日(木) 16時20分

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白花蛇草水という飲料が突然人気になっている。

白花蛇草水という飲料が突然人気になっている。外国人がこの飲料にトライするライブ動画は延べ6000万回のクリックを越え、中国の検索サイト「百度」での検索率は前年同期比で300%以上も伸びている。しかしこの飲料の人気のヒミツはその「まずさ」で、「汗がしみ込んだゴザ」のような味がする。北京晩報が伝えた。

この飲料はいったいどれくらいまずいのか?「最もまずい飲料トップ5」というタイトルの書き込みで、白花蛇草水は最もまずい飲料1位と評されており、あるネットユーザーはこの飲料の味について、「瓶のふたを開けると、新鮮なゴザの香りに包まれる。一口飲むと、汗がしみ込んだゴザを夏の太陽に3日間晒したような水に海水を混ぜた味」と詳細に解説している。また他のネットユーザーは、「臭い足の匂いがしみ込んだゴザのにおい」、「赤ちゃんの湿ったおしめ」と称している。これらの評価は肯定的なものではないが、この飲料に大きな関心を集めた。この飲料にトライした外国人のライブ映像は1日で延べ6000万以上のクリック数にも達した。

この「史上最低のまずさ」を誇るこの飲料はネットで出回る動画ほど大げさなものではないことが取材で分かった。実のところこの飲料はアルカリ飲料の一種で、成分リストではミネラルウォーターに白花蛇舌草、重炭酸ナトリウム、二酸化炭素、塩化カリウムの成分が含まれているが、ネットで出回っている動画ほど飲みにくい訳ではない。

興味深いのが、購入した飲料がさほどまずくなくて消費者の期待に合わなかったため、マイナス評価を受ける淘宝(タオパオ)の販売業者もあるほどだ。淘宝で白花蛇草水の販売量が2万ケースを越えた業者の店舗において、2ページもの長さにわたるマイナス評価のうち、13人の消費者が「言われているほどまずくないために失望した」と感じている。

これに対し、中国食品飲料業界の朱丹蓬研究員は、「現在、中国の飲料消費構造と販売構造は共に大きな変化を遂げている。消費者は段々と個性を持ち、個人のニーズと嗜好を重視している。ありふれた飲料には関心を示さない代わりにこれらのような注目されていない飲料に夢中になる。白花蛇草水の人気爆発現象から見てとれるのは、飲料業界の発展と変化に伴い、注目されていないが美味しく、一味違う特性と特殊な効果を備えた一部の飲料がゆっくりと消費の前に現れている。これも消費構造の変化であり、人々の健康嗜好の現れである」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/JK)

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