＜レコチャ版2007年10大ニュース・動物篇4＞華南トラ写真の偽造疑惑騒動―陝西省

2007年、世間を騒がせた様々なニュース。このシリーズでは動物に絡んだ事件や騒動の「10大ニュース」をお伝えしていく。

【その他の写真】

第4回は10月以降世間を騒がせ続けている華南トラ写真の偽造疑惑騒動。10月12日、陝西省林業庁は、農民・周（ジョウ）さんが、絶滅したと思われていた野生の華南トラの写真撮影に成功したと発表。賞金2万元（約30万円）を授与し、写真を公開した。

しかし、写真公開当初からネット上で「ニセモノ」の疑惑が噴出。それを受け、同16日陝西省林業庁は会見を開き「ニセモノ」疑惑を完全否定した。しかし騒ぎは収まらず、問題は国家レベルへと拡大した。

その後、植物専門家、デジタル画像専門家、野生動物カメラマンなどがそれぞれ写真を鑑定し、「数枚の写真は足の位置や口の形がまったく同じで、生きたトラが長時間同じ姿勢を保っていることはありえない」「写真のトラの目の反射光が不自然」などといった意見が出ている。

11月16日、疑惑写真にそっくりな年画がネット上で公開され、再びニセモノ議論沸騰。議論は現在も続いている。（翻訳/HA・編集/藤野）