北海道で戻らない貸し傘1000本余り、日本人のマナーがついに低下し始めた?―香港メディア

Record China    2016年6月8日(水) 13時0分

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7日、環球網によると、「借りたら必ず返す」というのが日本社会で最も当たり前の常識だったはずだが、「この優れた伝統観念も昨今は廃れ始めているようだ」と香港メディアが報じている。資料写真。

2016年6月7日、環球網によると、「借りたら必ず返す」というのが日本社会で最も当たり前の常識だったはずだが、「この優れた伝統観念も昨今は廃れ始めているようだ」と香港メディアが報じている。

北海道函館市でこのほど無料で傘を貸し出すサービスが始まったが、用意した1500本のうち約1100本が返却されないままとなっており、その大部分は地元の住民が使ったという。このサービスを始めた団体は、これでは事業を継続できないとしている。

この無料で傘を貸し出すサービスは主に観光客を対象にしており、3月26日から駅など市内6カ所に設置し、誰でも自由に使い、どの場所にも返却できるようになっていた。ところが、5月のゴールデンウィークに大量の傘が返却されず、在庫は100本程度にまで減少。5月中旬に500本を追加したが、それでも現在は400本にまで減っている。

宿泊先に傘を置いたままにしてしまう観光客が多いのではないかと調べたところ、ホテルから13本見つかった。団体の責任者は「自宅に持ち帰った地元住民も少なくないのではないか」と話している。

同様のサービスを行っていて同じ悩みを抱える事例は他の観光地でも起きている。小樽市では毎年市民や企業から1500本の傘を譲り受け、市内17カ所で貸し出しているが、2015年には40本しか残らなかった。秋には在庫がすべてなくなり、240本を購入せざるを得なかった。

金沢市の観光協会では、ごみ捨て場や駅で傘を回収することでサービスを継続しているのが実情だという。(翻訳・編集/岡田)

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