<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて8>エメラルドの海原に囲まれたリ族のふるさと・海南島

Record China    2007年12月28日(金) 16時50分

拡大

中国南端に位置する海南島は、「東洋のハワイ」とも言われる熱帯海洋性気候の温暖な島。そこには南国らしい大らかな気質を持つリ族が暮らしている。

(1 / 15 枚)

中国南端に位置する海南島は、「東洋のハワイ」とも言われる熱帯海洋性気候の温暖な島。2000年以上前から真珠を産することで知られ、紀元前110年ごろには中国の領土として記載があるという。真珠の他にゴム、コーヒー、ココア、椰子、胡椒、檳榔(びんろう)などの産物が南国らしさを思わせ、「宝島」との別称でも呼ばれる。

その他の写真

そのような華やかな印象とは裏腹に、ここはかつて“世界”の最果ての地であった。島の最南端は「天涯海角(世界の果て)」と呼ばれており、かつて蘇東坡をはじめ、多くの政治家や文人たちが流されてきた流刑地であったことをしのばせる。

エキゾチックな海南島には20もの少数民族が暮らしているが、島中南部を中心に居住するリ族は人口125万人を誇り、海南島を代表する民族である。

豊かな音楽性をもった民族としても知られ、鼻簫(鼻で吹く笛)などの独特の楽器を用い、漢語の歌詞でリ族独特の節回しを持つ「漢詞リ調」と呼ばれる歌唱を育んでいる。その他に、リ族を代表する芸術には女性たちの紡ぎだす美しい織物がある。南国特有の鮮やかな染織技術はもとより、精巧な両面刺繍などが彼らの衣服を美しく飾り立てている。南国らしいおおらかな気風でも知られ、古くから自由恋愛や離婚、女性の再婚、未婚の母などを認めてきた。本記事は、全8回シリーズの最終回。(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携