「中国に帰れ!」と留学生に暴行も、検察は「ヘイトクライムではない」と判断=被害者は納得できず―米国

Record China    2016年6月2日(木) 1時0分

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31日、米国で発生した中国人留学生暴行事件で、被害者の女性が検察の判断に不満を示している。写真はアリゾナ州立大学。

2016年5月31日、米国で発生した中国人留学生に対する暴行事件で、被害者の女性が検察の判断に不満を示している。

事件が発生したのは5月20日午後10時30分〜11時、アリゾナ州立大学に通う石暁琳(シー・シアオリン)さんが列車の中で友人と中国語で話していたところ、近付いてきた白人の女が「出て行け!中国に帰れ!」などと罵倒。女は22歳のKalie Rutledge被告で、列車を降りた石さんを追いかけ、重い物が入った袋や拳で石さんの顔面を殴打し、重傷を負わせた。

石さんが現地メディアに語ったところによると、検察は「ヘイトクライム」(人種、民族、宗教などにおける特定の個人や集団に対する偏見や憎悪が動機となる犯罪行為)としてではなく、「加重攻撃罪(Aggravated Assault)」と「攻撃罪(Assault)」で立件したという。つまり、犯行動機は人種や民族に対する偏見ではないと判断したことになる。

ヘイトクライムと加重攻撃罪では刑罰が異なる。石さんは検察の判断に不満を示しており、現地の華人コミュニティーに支持を求めた。石さんからの手紙を受け取った米国福建省海外聯誼会の楊会長は「検察の対応は受け入れられない」とし、大学と検察に手紙を送付したほか、現地司法当局に公正な審判を行うよう求めた。石さんは刑事訴訟後に、民事訴訟を起こすつもりだという。(翻訳・編集/北田

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