<最後の円借款>対中463億円、環境保護プロジェクトに全額使用へ=“恵みの雨”の実績に評価―中国

Record China    2007年12月26日(水) 14時16分

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25日、最後の対中円借款が合意。総額463億円の全額を環境保護プロジェクトに使用する。

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2007年12月25日、世界新聞報の報道によれば、日本が中国に提供する最後の円借款の合意書が締結された。国際在線が伝えた。最後の借款は総額463億円(約30億人民元)で、全額が中国の環境保護プロジェクトに使われる。

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世界新聞報によれば、日本国際協力銀行(JBIC)から派遣された行員が、円借款合意のために訪中し、北京にて中国財政部との合意に署名した後、帰国。とくに調印式の類は取り行われなかった。最後の円借款の利率は0.65%と通常よりも低く、条件も付加されていない。日本側の関係者によれば、この最後の借款は「中国の環境保護事業を積極的に支援し、その発展を期待して」のものだという。

日本の対中円借款は1979年から実施。無償資金援助や技術協力も含み、これまでの日本の対中政府開発援助(ODA)は総額3兆3000億円以上にのぼり、それぞれ当時のレートで約1800億人民元に相当する。借款の9割が返済期間30〜40年となっており、利率は0.75%〜1.5%だった。

「円借款はこれまで中国の経済発展に大きな役割を担ってきた」と中国社会科学院日本研究所の金煕徳(ジン・シーダー)研究員は語る。特に80年代、中国の資金が不足していたとき日本からの借款はまさに“恵みの雨”で、「90年代初頭まで、中国のインフラ建設のほぼすべてが日本の円借款によるところが大きい」と同研究員は振り返っている。(翻訳・編集/岡田)

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