<地球温暖化>2000の氷河が消失の危機、砂嵐など周囲の環境に深刻な影響も―甘粛省

Record China    2007年12月24日(月) 0時57分

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祁連山脈は青海省と甘粛省の境界に位置し、かつて李白の詩に読まれたこともある中国を代表する名山の一つ。2000を超える氷河を有することで知られているが、今その氷河が消失の危機にあるという。写真は祁連山。

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2007年12月21日、祁連山脈は青海省と甘粛省の境界に位置し、かつて李白の詩に読まれたこともある中国を代表する名山の一つ。2000を超える氷河を有することで知られているが、今その氷河が消失の危機にあるという。中国新聞社が伝えた。

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祁連山脈は平均海抜4000mを超える高い山々が連なる。標高4200mを超えると万年雪が積もっており、各所には2000を超える氷河を有する。これらの雪解け水は石羊河、黒河、疏勒河の三大河川の源流となり、河西回廊を潤してきた。

近年、地球温暖化に伴い、氷河が減少している。1970年代と比べ、すでに10億立方mの氷河が失われたと推定される。このペースで消失が進めば、2050年までに小型氷河は全滅すると見られている。氷河だけではなく万年雪の減少も深刻で、積雪線は年2mから6.5mの速度で上昇している。氷河・万年雪の減少は河西回廊を流れる河川の水量減少を意味する。農業生産に深刻な影響が出ているばかりではなく、同地の乾燥が進み今では河西回廊は中国最大の砂嵐発生地となった。

甘粛省では人口増加の抑制、農業用水の節約などの対策を進めるとともに、祁連山特有の地理的条件を利用した人工降雨実験も実施している。研究機関の推定では、人工降雨により年間降水量の10〜15%に相当する約7億立方mの水が確保可能だと見られている。(翻訳・編集/KT)

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