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2007年12月、パンダ連続射殺事件の背後には「パンダの毛皮は金になる」という誤解があると指摘されている。資料写真。
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2007年12月20日、「杭州在線」は、「パンダ連続射殺事件」の背後には、重慶栄昌警察が、民家からパンダの毛皮を没収する際に行った、不適切な「おとり」行為が影響していることを報じた。事態を重くみた公安部は、一部の案件について調査を開始している。
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統計では、四川省宝興県でこの20年で20頭のパンダが殺されている。四川省臥龍(がりゅう)自然保護区にある博物館には、各地より没収されたパンダの毛皮が300枚以上保管されている。
「杭州在線」によると、パンダを殺した犯人の多くは、現地の住民とみられている。住民の間に「パンダの毛皮は金になる」という誤解がある。だが、実際はパンダ毛皮のブラックマーケットは存在しないというのだ。
事情に詳しい人物は、誤解を生んだ原因の一つに、警察が、住民よりパンダ毛皮を回収するために行った、不適切な「おとり」行為にあると指摘している。警察と協力関係にある人物が、商人を装い、毛皮を大金で買い取るとうわさを広めて、住民から毛皮を回収したというのだ。
これらの毛皮没収のために行った重慶栄昌警察の行為が、今回のパンダ連続射殺事件の原因の一つになったと指摘する声さえある。(翻訳・編集/高橋)
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