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「中国人道的屠殺計画実施セレモニー」が河南省で行なわれた。人道的に屠殺した豚はより美味しい、という研究結果もある。写真は福建省福州市の豚屠殺場。
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2007年12月17日、河南商業によれば、河南省で昨日、「中国人道的屠殺計画実施セレモニー」が行われた。人道的屠殺計画は2008年からスタートし、全国で家畜の人道的な屠殺訓練が実施されることになる。人道的な屠殺とは、家畜の輸送、積み卸しから実際に屠殺するまでの全過程が含まれ、家畜の緊張と恐怖を減らすことが目的だそうだ。
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草案はすでに完成しており、豚の積み卸しには20度以内の傾斜で行う、囲いは透明でないものを使用する、移動は出来る限り速やかに行うなどの規定があり、屠殺する際には、まず家畜を昏睡させて痛覚を失わせてから15秒以内に瀉血により死亡させるということだ。
欧米各国ではすでに人道的な屠殺法案があり、中国の肉類製品輸出の障害となっているという。こうした情勢を受けて、中国商務部が人道的な屠殺の立法と関連研究を重視、関連部門により『人道屠殺技術基準』が起草された。
また、ある研究では、緊張・恐怖を感じた豚では味に悪影響を及ぼす分泌が行われるということがわかり、人道的に屠殺した豚肉は味が良いという研究結果が出ているという。(翻訳・編集/岡田)
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