サッカーW杯、9大会連続出場目指す韓国代表に暗雲、敗戦の責任を選手に転嫁、監督の言動めぐり不協和音

Record China    2016年10月22日(土) 21時30分

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サッカーW杯2018年ロシア大会に9大会連続で出場を目指す韓国代表は、アジア最終予選A組で6カ国中、現在3位。成績不振の責任を選手に転嫁する監督の言動がチーム内外に波紋を広げている。

2016年10月22日、サッカーのワールドカップ(W杯)2018年ロシア大会に9大会連続で出場を目指す韓国代表に暗雲が漂っている。韓国はアジア最終予選A組で6カ国中、現在3位。出場の可能性を十分に残しているが、敗戦の責任を選手に転嫁する監督の言動をめぐり、チーム内外に不協和音が広がっている。

A組の順位はイランがトップ(勝ち点10)。以下ウズベキスタン(勝ち点9)、韓国(同7)、シリア(同4)、カタール(同3)、中国(同1)と続く。韓国は国内の期待に反して出場権が与えられる上位2チームに入っていない。

韓国は初戦で中国に3対2で勝利。格下のシリアと0対0で引き分けた後、カタールに3対2で勝ったが、10月11日のイラン戦にアウェーで0対1と敗れた。イラン戦で韓国は90分間でシュート数「ゼロ」だった。2勝1敗1引き分けの通算成績は、B組3位の日本と同じだ。

物議を醸したのは、イラン戦直後の シュティーリケ韓国代表監督の発言。韓国メディアによると、ドイツ人の監督は記者会見で「(カタール代表の)セバスティアン・ソリアのようなストライカーがいないので負けた」と公然と選手を批判した。

シュティーリケ監督の「他人のせい」は今回が初めてではない。6日のカタール戦当時、2失点に絡んだDF洪正好(ホン・ジョンホ、独アウクスブルク)について「2回もミスをして退場までした」と非難。イラン戦に向けて出国する時は「(カタール戦で)逆転勝ちしたのに世論が冷たい。イランに行くべきでないようだ」と不平を並べたてた。

これに対し、イングランド1部トットナムでプレーする孫興民(ソン・フンミン)は「他国の選手にまで言及しながら選手の士気を落としたのは残念だ。韓国にも良いFWが多い」と述べ、失望感を表明。大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長は「シュティーリケ監督の韓国サッカーに対する愛情や情熱は実に素晴らしい」としながらも、「代表チーム内の選手とコーチ、コーチ同士のコミュニケーションに問題があることを確認した」と語った。

さらに、コーチング・スタッフ構成も問題になっている。シュティーリケ監督就任以来、これまで「ヘッドコーチ」と紹介されてきたカルロス・アルベルト・アルムア氏(アルゼンチン)が突然「コーチ」に降格され、韓国メディアは「ナゾの人事」と伝えている。

韓国代表にとっては、11月15日にホームで行うウズベキスタン戦が最終予選前半の最大のヤマ場。試合の結果によっては、ファンからも非難を浴びている監督の去就問題に火が付く可能性もある。(編集/日向)

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