<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて3>清らかな水のチャン族のふるさと・四川省九寨溝

Record China    2007年12月17日(月) 16時49分

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1992年、世界自然遺産に登録された九寨溝は、棚田状の湖沼に一面のエメラルドブルーが映える秘境の渓谷。その神秘的な土地にひっそりと暮らすチャン族が、ある日一躍、全国に知られることになった。

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1992年、世界自然遺産に登録された九寨溝は、四川省北部のガパ・チベット族チャン族自治州にある渓谷である。72平方キロメートルの原始林を背景に、大小100の湖沼、渓流や滝が棚田状に連なっており、日中は一面エメラルド・ブルーに、日暮れはオレンジに輝く。この宝石のような湖沼は、透明度30mの澄んだ水と石灰岩質のカルスト地質が合わさることによって、鮮やかな色彩を放っている。底に沈む樹木までが一片の曇りもなく見える美しさは、まさに神秘的の一言に尽きる。

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海抜2000〜3400mのこの地域は、チャン族やチベット族などの少数民族が住んでおり、その独自の風俗がこの美しい景観に異国風情を添えている。また、この地域はパンダやキンシコウの主な生息地としても有名であり、国内有数の漢方薬材の原産地でもある。

この類まれなる絶景のなかに暮らすチャン族は、人口30万ほどが、九寨溝をはじめとする四川省北部に集中して住んでいる。かつては周辺の異民族への警戒から、自らの言語や文化をかたくなに守ってきた遊牧民族の末裔である。3000年前の殷代の甲骨文字にも記載があり、遠く青海省や中原から移り住んできたという。

山奥にひっそりと暮らす純朴なチャン族は2年前、一躍脚光を浴び、全国に知られることとなった。チャン族出身のネットアイドル「天仙妹妹」が出現したのある。ある旅行者が、そのあまりの美しさに思わずシャッターを切ったという彼女の姿。その清楚で凛としたたたずまいが、文明に汚されないチャン族の誇りを象徴するようだ。本記事は、全8回シリーズの第3回。(翻訳・編集/愛玉)

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