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12月13日付の報道によると、中国陝西省はドイツのハンブルクで行われている「中国秦始皇帝兵馬俑展」に関し、「展示物はすべてニセモノ」だとし、展示の即時中止をドイツ関連部門に求めていることがわかった。写真は陝西省西安市の兵馬俑。
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2007年12月13日付の報道によると、中国陝西省はドイツのハンブルクで行われている「中国秦始皇帝兵馬俑展」に関し、「展示物はすべてニセモノ」だとし、展示の即時中止をドイツ関連部門に求めていることがわかった。
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同省文物局スポークスマンの陳顕チー(チェン・シエンチー)氏が新華社の取材に対し、「兵馬俑収蔵機関からはいかなる文物もドイツに運ばれた事実はなく、ハンブルクで展示もされていない」と語った。
一方で、陝西省文物管理局が「中国秦始皇帝兵馬俑展」の主催団体のひとつとなっているとの報道もあり、ドイツ側関係者は、8体の陶俑と2体の陶馬は中国からドイツに運ばれた本物のはず、と話しているという。
陳氏は「これは悪質な詐欺行為だ。陝西省文物管理局はこの展示については何も聞いておらず、展示はドイツハンブルグ民族博物館とドイツの中国文化芸術センターが勝手に行ったものだ」と反論。
ドイツでは、過去2年間で2度、秦兵馬俑が展示されており、いずれも展示品はすべて中国に返還されている。「今回のような詐欺的展示は中国の宝でもある兵馬俑の国際的イメージダウンにもつながる」とし、同省文物局はドイツ関連部門に対して展示の即時中止を求めるとともに、関係者の法的責任を問う構えだという。(翻訳・編集/岡田)
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