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12日、11月27日からドイツのハンブルクで開催中の「秦始皇帝兵馬俑展」。展示されている兵馬俑はニセモノだと中国当局が発表し、ドイツの主催者側は困惑の色を隠せない。写真は西安市の“本物の”兵馬俑。
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2007年12月12日、ドイツで現在展示公開されている兵馬俑は違法なニセモノ―このニュースをドイツ通信社(DPA)が報道。ドイツ国内に波紋が広がっている。「人民日報」の国際版「環球時報」が伝えた。
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先月11月27日からハンブルク民族博物館で一般公開されている「秦始皇帝兵馬俑展」。展示会の目玉である8体の兵馬俑はニセモノだと、関係者が先週告発して騒ぎとなった。この関係者は03年にライプチヒで開催された「兵馬俑展」にもかかわっており、当時の展示物もニセモノの可能性がある。
この告発にドイツ通信社が中国の北京と陝西省西安市の文物管理当局に確認をとったところ、ドイツでの兵馬俑展開催を許可したこともなければ、兵馬俑の国外持ち出し許可を出した事実もないとの答え。さらに、陝西省文物局の担当者は、「少数であろうと複製品であろうと、兵馬俑の展示に関してはすべて当文物局の許可が必要」と話し、ドイツの展示品は違法な複製品である疑いが濃厚となった。近日中に中国から専門家が派遣され、疑惑の兵馬俑を調査。ニセモノと断定されれば、この兵馬俑を貸し出したドイツの「中国文化芸術センター」を訴えるとハンブルグ民族博物館は話している。(翻訳・編集/本郷智子)
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