<横顔>中国最高の数学者、「微分幾何の父」―陳省身

Record China    2007年12月11日(火) 15時27分

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10日、国際数学連合(IMU)は中国の著名数学者である故陳省身氏の名を冠した数学賞を制定すると発表した。同氏は20世紀を代表する幾何学研究者として知られ、「微分幾何の父」とまで呼ばれている。写真は陳省身氏。

2007年12月10日、国際数学連合(IMU)は中国の著名数学者である故陳省身(チェン・シェンシェン)氏の名を冠した数学賞を制定すると発表した。

陳省身氏は20世紀を代表する幾何学研究者として知られ、「微分幾何の父」とまで呼ばれている。1911年浙江省で生まれ、26年にわずか15歳で南開大学に入学した。卒業後、清華大学大学院に進学。34年にドイツのハンブルク大学に留学し、36年に博士号を取得した。以後、清華大学教授、プリンストン高等研究所研究員、シカゴ大学教授、カリフォルニア大学バークレー校教授、数理科学研究所(MSRI)所長、南開大学数学研究所所長などの要職を歴任した。73年に数学界の最高峰とも言われるウルフ賞を受賞している。2004年に死去した。

アメリカから帰国後は後進の育成に尽力し、「中国を21世紀の数学大国にしたい」との陳省身構想は中国数学界に大きな影響を与えた。98年には100万ドル(約1億1000万円)を寄付し、陳省身基金を設立。母校である南開大学数学研究所の発展に寄与した。(翻訳・編集/KT)

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