大学生の「就職氷河期」、専攻する学科により明暗―中国メディア

Record China    2014年10月30日(木) 2時14分

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28日、10月に入り2015年キャンパス就職説明会の開催がピークを迎えた。過去2年の就職難を経て、2015年の大学生の就職状況がどのように展開するのかは多くの人が注目するところだ。写真は生花配達の青年。

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2014年10月28日、今月に入り2015年キャンパス就職説明会の開催がピークを迎えた。各大学では大型就職説明・面談会が続々と開催されている。「過去最大の就職難」といわれた2013年、「より就職が厳しい年」となった2014年に続き、2015年の大学生の就職状況がどのように展開するのかは多くの人が注目するところだ。中国教育部(省)の統計データによると、2014年に全国の大学卒業者数は727万人に達し、初めて700万の大台に乗った。さらに、2015年には同数字が750万人と見込まれ、史上最高記録をさらに更新する模様だ。経済情勢や求人動向が一向に好転しない状況のもと、大学生の「就職氷河期」は、当分続くと見られる。新京報が伝えた。

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教育部はこのほど、最近2年間の就職率が低かった学部専攻学科の名簿を発表した。背後には、国内の各大学に対し、国家経済や地方経済のニーズを十分考慮しつつ、専攻学科を設置してほしいという国の要求がかいま見える。就職率が低かった専攻は観光マネジメント、社会スポーツ指導・管理、マーケティング、アニメーション、知的財産権、ラジオ・テレビ演出、パフォーマンス、芸術デザイン、アナウンサー・司会、音楽パフォーマンス、電子商取引、貿易経済など15学科。

▼専門家による分析:就職動向が良好な3つの専攻

国内大手人材サイト「智聯招聘」の大学業務を担当する斉放(チー・ファン)氏は、「需要という点から見ると現在、就職に有利な専攻は、ほぼ3種類に分かれる」と、以下のように指摘した。

第1類はIT関連、通信、インターネット、電子商取引などの人気業界。金融企業もかなり安定しており、それに関連する会計、財務、貿易関係の専攻も悪くない。

第2類はどの業界にも通用する業務に関した専攻。たとえば、どの企業にも財務、販売、人事の部門があり、会計、マーケティング、人的資源に関連する学科を専攻した学生には、就職の門戸が大きく開けている。

第3類はアクチュアリー(保険数理師)など、専門の人材が稀少な専攻。このような学科を専攻している学生には「就職先が見つからない」といった心配は杞憂だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/kojima)



   

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