総発電量は三峡発電所のナント2倍!!隠れた巨大水力発電プロジェクト―中国

Record China    2007年12月7日(金) 22時24分

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三峡プロジェクト以外にもある4か所の巨大水力発電建設プロジェクト。完成後の合計発電量は三峡発電所の発電量の2倍になるという。写真は工事中の渓洛渡発電所。

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2007年12月7日、「中国経済網」が伝えた。中国の水力発電所の内、世界で最も注目を集めているのは長江にある三峡発電所(2009年完成予定)。しかし実は中国では三峡発電所以外にも、完成すれば総発電量が三峡発電所の2倍になるという4か所の大型水力発電所建設プロジェクトが金沙江の下流(=長江の上流)ですでに稼働している。しかもこの巨大プロジェクトには国家予算が一銭も投入されていないという。

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この巨大プロジェクトを担当している企業は、三峡発電所も開発している「三峡総公司」で、同社によると金沙江下流の烏東徳(ウードンダー)、白鶴灘(バイホータン)、渓洛渡(シールゥオドゥ)、向家●(シアンジアバー=●は土偏に覇)の4か所に大型発電所を建設し、完成すれば総発電量は三峡発電所の2倍になる予定だという。

4か所の発電所のうち渓洛渡発電所では11月7日、すでに水のせき止めに成功している。この発電所が完成すると、総発電量1260万キロワット時、ダムの高さ278メートル、ダムの容積46億5000万立法メートルとなり、中国で2番目に大きな水力発電所となる。

また、総投資額180億元(約2880億円)の予算で建設が予定されている向家バー発電所は、2012年に発電を開始し、2015年に竣工予定。完成時の総発電量は600万キロワット時になるという。

これ以外の2か所、烏東徳発電所と白鶴灘発電所は同時に開発する計画で、同社では2008年に調査終了、2010年には工事に着手したいとしている。

三峡総公司の李伍峰(リー・ウーフォン)総経理補佐は「この4か所の水力発電所建設プロジェクトは全額当社が投資するもので、国家は一銭も投資していない。三峡発電所はまだ完成していないがすでに莫大な経済的利益を上げており、『長江に水がありさえすれば、三峡発電所は儲かる!』」と得意げに語っている。(翻訳・編集/HA)

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