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中国では汚職、収賄など職務犯罪の発生件数が増加の一途をたどっているが、その犯罪には6つの大きな特徴があるそうだ。
2007年12月06日、北京青年報の報道によれば、過去5年間に北京市検察機関が摘発した職務犯罪事件は1804件、公訴された職務犯罪者は1374人にのぼるそうだ。職務犯罪事件の発生件数が年々増加している中、高級検察官が職務犯罪事件の「6大特徴」を語った。
北京市検察院第1分院の責任者によれば、現在まで扱った職務犯罪事件には6つの大きな特徴あるそうだ。
1)職務犯罪事件の多くが汚職、収賄、公金横領や巨額の不明金に関係している。
2)犯罪期間が長く、回数も多い。
3)犯罪の金額が大きくなる一方で、社会的な影響も大きくなっている。
4)財政部、中国建設銀行、中国農業発展銀行、中国証券監督管理委員会など、権力の集中する部門で起こる事件が多い。
5)いわゆる“大物”が関与する犯罪が目立つ。第1分院で扱った大事件のうち、約7割が“大物”が関与した事件だった。
6)家族ぐるみの犯罪が多発。夫婦や親子が同じ被告席に立つ例は珍しくないそうだ。
北京市検察院第1分院では、今年から起訴部門の検察官が事前に腐敗事件に介入して調査を行い、調査後もそのまま直接その事件の公訴人を担当するという方法を試験的に採用し成果があったそうで、2008年からはこの方法をさらに進めていく方針だそうだ。(翻訳・編集/岡田)
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