<熊本県で震度7の大地震>9人死亡、900人以上が負傷=家屋が倒壊、震度6程度の余震相次ぐ―JR・高速道など交通網寸断

八牧浩行    2016年4月15日(金) 7時30分

拡大

14日午後9時26分ごろ、熊本県中部で震度7の地震があり、西日本の広い範囲で揺れを観測した。震源の深さは約11キロで、地震の規模はマグニチュード6.5と推定される。熊本県内で9人が死亡したほか、900人以上が負傷した。資料写真。

2016年14日午後9時26分ごろ、熊本県中部で震度7の地震があり、西日本の広い範囲で揺れを観測した。

気象庁によると、震源の深さは約11キロで、地震の規模はマグニチュード6.5と推定される。熊本県によると、県内で9人が死亡したほか、900人以上が負傷、心肺停止状態の人もいる。家屋の倒壊で住民が下敷きになり、火災も発生した。3万3000人以上が公民館などに避難しているという。

日本国内で震度7を観測したのは東日本大震災が発生した2011年3月11日以来。気象庁は「震度6程度の余震が今後1週間程度、発生する恐れがある」と警告している。

熊本市の東に隣接する益城町に被害が集中している。政府は熊本県からの災害派遣要請などに基づき、自衛隊440人、警察官約200人などを応援派遣した。

九州電力によると、運転中の川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)、運転停止中の玄海原発(佐賀県玄海町)ともに異常はない。この地震で熊本県内で約11万6300戸が停電した。

九州新幹線は全線で運転を見合わせ、九州自動車道も亀裂が入り、熊本県を中心に不通となっている。

断続的に大きな余震が発生。14日午後10時すぎに7分ごろに益城町で震度6弱、15日午前0時すぎには宇城市で震度6強の余震も発生した。15日午前6時までに103回の余震があった。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携