中国初の盲導犬育成事業、「クイール効果」がプロジェクトを後押し!―上海市

Record China    2007年12月4日(火) 12時20分

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2007年12月、国際的な協力のもと中国初の盲導犬育成事業がスタート。“クイール効果”もプロジェクトを後押しする格好となっている。

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2007年12月2日、解放網によれば、2日午前、日本から来た2頭の盲導犬と南京警察犬研究所が育成中の盲導犬3頭が上海市松江区の上海陽光リハビリセンターに集まり、現地の視覚障害者の代表ら110名との交流活動が催された。

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市障害者連盟関係者によれば、今年3月上海で盲導犬の訓練育成事業が国際的な協力も得て正式にスタート。14頭が上海の一般家庭に預けられるなどしており、今回集められた盲導犬は南京で訓練中の犬だそうだ。日本盲導犬協会からも盲導犬育成法の伝授など中国への協力が行われている。

最初に上海の家庭に預けられた6頭の幼犬は半年間の飼育を経て、今年9月に南京に到着、盲導訓練を受けているという。この訓練が終了したら、目の不自由な人と共同生活を送り次の訓練に入ることになる。関係者によれば、盲導犬の育成は非常に難しく、6頭のうち2頭は体質不良により盲導犬には適さないと判断され、別の2頭が補充されたが、幼犬を上海での一般家庭生活に預ける段階からやり直しになったという。

盲導犬を題材とした日本の映画『盲導犬クイールの一生』が中国でも2004年に『導盲犬小Q』として出版されており、盲導犬への認知が広まるとともに、“小Q”は盲導犬の代名詞ともいえるほどに知られた存在となった。“クイール効果”もプロジェクトを後押しする格好となっているそうだ。また2008年9月には、北京パラリンピックも行われる。

現在上海市では、何らかの身体的障害を抱えている人口が94万2000人いるとされ、そのうち16.7%に当たる15万8000人が視覚障害者である。盲導犬へのニーズが叫ばれて久しい中、順調に進めば、中国初の盲導犬が来年にも誕生する見込みである。(翻訳・編集/岡田)

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