中国の“グレーゾーンアプリ”が問題に、売春や性的被害の温床になる恐れ―米誌

Record China    2016年4月15日(金) 2時40分

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12日、米誌フォーリン・ポリシーは、「中国では人間の売買は禁止されているが、貸し借りはできる」と報じた。写真はスマートフォンを操作する女性。

2016年4月12日、米誌フォーリン・ポリシーは、「中国では人間の売買は禁止されているが、貸し借りはできる」と報じた。14日付で環球時報が伝えた。

杭州市に住む19歳の大学生・王(ワン)さんは、日中は授業に出席し、夜は自らを見知らぬ男性に貸し出す。料金は1時間1600円ほど。彼女は、SNSと違法な性サービスの間の“グレーゾーン”にあるアプリを使って客と会っている。

中国では、2011年にはウェブサイト・淘宝(タオバオ)網を通じて、彼氏や彼女をレンタルできるようになった。通常は、年頃の男女が帰省した際に両親から「早く結婚しなさい」と迫られるのを回避するために利用される。しかし、近年はデートなど、日常生活の一部として利用する人も増えているのだという。

こうした携帯電話アプリの中には、売春や性的暴行のリスクがあるものも少なくない。一部のアプリの広告には、「恋愛」や「モーニングコール」といった性を暗示するようなフレーズが盛り込まれている。

中国のインターネット事情に詳しい朱(ジュー)氏は、「中国にはこうしたプラットホームを提供する企業の責任を明確に問う規定はない。また、企業側もユーザーがインターネット空間以外で会った時に何が起きるかはわからない」と話す。一方で、「防犯の面で企業側の努力が足りていない」とも指摘した。同様のアプリは中国で今後も増えていくとみられ、「関係部門は売春などの温床になりかねないサイトを撲滅するため、定期的に取り締まりを行う必要がある」としている。(翻訳・編集/北田

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