かつては中国にもあった日本人の美徳―中国メディア

Record China    2016年4月14日(木) 6時10分

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13日、「日本人はどれほど他人に迷惑を掛けたがらないのか」と題した日本人に関する記事が中国版ツイッターで転載されている。資料写真。

2016年4月13日、「日本人はどれほど他人に迷惑を掛けたがらないのか」と題した日本人に関する記事が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で転載されている。記事では「日本人は日常生活の中で、極力誰にも迷惑をかけないように最大の努力を払っている」と具体的に多くの事例をあげて説明している。なかには中国人の目にはほとんど偏執的とさえ見えるものもある。(文:聶●氷[ニエ・ユービン]光明網掲載、●=日のしたに立)

ちょうど数日前のことだが、中国人にもなじみの深い福原愛が公式ブログで自身の恋愛に関する報道に対し、「この度は私のプライベートのことでお騒がせをして申し訳ありません」とコメントしていた。このコメントは無意識のうちに最も直接的な形で、日本人が極度に礼儀を重んじる点を明らかにしており、感嘆を禁じ得ない。

「他人に迷惑をかけない」というのは中国の伝統の中でも常に守られてきた考え方の習慣である。さまざまな古い文献の中には「冒昧(僭越ながら)、打擾(お邪魔します)、叨擾(ご招待にあずかる)、労駕(すみません)、拝托(お願いします)」といった単語が頻繁に見られ、その使用率は非常に高い。

また、現代の中国人の日常生活において、少なくとも北京や河北省一帯では人々は会話の中で依然として「ご苦労様」、「ご容赦ください」、「すみませんが」、「お手数かけました」と言った表現を使っている。毎回、自分の行為が他人に迷惑をかける場合などは、この種の言葉を使うことで、自身の心からの申し訳なさと感謝の気持ちを伝えるのだ。

ただこれらの習慣はまるで祖父母の部屋にある古い書物のように、古びた街角に留まり、現代中国人の周りでは見かけなくなった。いつの頃からかわからないが、中国の教育は「自己」や「自分」を過度に強調するようになり、「人」が生きていく中で最も重要な能力である集団の中での一人としてその他のメンバーと平和的な関係を保つ能力を軽視するようになってしまった。(提供/人民網日本語版・翻訳/TG・編集/武藤)

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