“日本人10年ぶり優勝フィーバー”、「力士の方は冷静」=日本人外国人を区別するような気持ちはない―大関琴奨菊がアピール

八牧浩行    2016年2月17日(水) 9時50分

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大相撲初場所で初優勝した大関琴奨菊が記者会見。日本出身力士として10年ぶりの優勝で、日本中がフィーバーしたが、「(外国出身力士と一緒に)同じ釜の飯を食べて頑張ってきている」と指摘、日本人と外国人を区別するような考えはないと明かした。

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2016年2月16日、大相撲初場所で初優勝した大関琴奨菊が日本記者クラブで記者会見した。日本出身力士として10年ぶりの優勝で、日本中がフィーバーしたが、「力士は皆、横綱や幕内優勝を目指して(外国出身力士と一緒に)同じ釜の飯を食べて頑張ってきているので、私たち力士の方は冷静。全くそういう(日本人と外国人を区別するような)気持ちはなく、もっと初優勝を取り上げてもらった方がうれしかったです」と “多国籍スポーツ”となった相撲の世界をアピールした。

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ただ、「初優勝と10年ぶりの重しがのっかかってきたことも事実なので、相撲の奥深さについて年齢層を超えて多くの方々に興味をもってもらえるよう、なるべく人の前に出るように努力している」とも語った。長く優勝から遠ざかっていた日本出身力士の課題を聞かれると、「勝たなければ意味がない。相撲道とか固定観念にとらわれ、貪欲さが足りないかもしれない」と述べた。

 

また「私がケガをして辛い時期に、自分に心配をかけないようにしている(妻の)祐未を見ていると、私の方が逆に心が痛くなり何とか頑張らなければ、と思った」と内助の功に感謝した。

綱取りに挑む3月の春場所に向けては、「相撲をやってきて今が一番楽しい。色々な所から吸収し、お客さんに勇気や感動を与えられるよう精進したい」と神妙な面持ち。「これから何回でも優勝したい」と力を込めた。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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