2016年1月20日、英紙ガーディアンは、中国で拘束されたスウェーデン人の人権活動家の男性が中国中央テレビに出演し、「中国の法律に違反した」と述べ、謝罪したと報じた。

中国の人権問題に取り組む米NGOに所属するスウェーデン人の人権活動家、ピーター・ダーリン氏は3日、NGOから違法に資金援助を受け、中国の国家安全を脅かす活動に従事したとの容疑で中国当局に拘束された。ダーリン氏は19日夜、中国中央テレビに出演し、「活動を通じて中国の法律に違反した」と述べ、「中国政府や中国の国民の感情を傷つけたことを心から謝罪する」と語った。NGO側は、ダーリン氏にかけられた容疑はばかげたものだと主張している。また、ダーリン氏とともにNGOで活動していた男性は、ダーリン氏のテレビでの謝罪は強制された発言である可能性があると指摘している。

この報道に、欧米のネットユーザーがコメントを寄せている。

「こんな告白に何の意味がある？これがやらせだってことはみんな分かっているじゃないか」

「中国にいる間は自国の政府のことも中国政府のことも決して批判してはいけないという（元英首相の）チャーチル氏のアドバイスに従うよ」

「中国は恥ずべき国だ」

「中国では当局に法律違反を犯したと言われたら、法律違反を犯したことになる」

「迷惑な外国人が他国の問題に干渉している」

「それで、スウェーデン政府は何と言っているんだ？」（翻訳・編集/蘆田）