＜華南トラ＞写真偽造疑惑、「野生虎の生息とは別問題」！中央は真贋問題に立ち入らず―中国

2007年11月8日、国家林業局の曹清尭（ツァオ・チンヤオ）報道官は、インターネットの掲示板を中心に大きな話題となっている「華南トラ写真偽造疑惑」にコメント、問題の写真が偽造であるか否かという問題と、同地に野生の華南トラが生息しているかという問題は別問題だと言明し、真贋問題には立ち入らない姿勢を示した。

10月12日、陝西省林業庁は農民・周正龍（ジョウ・ジョンロン）さんが野生の華南トラの写真撮影に成功したと発表、世界的なビッグニュースとなった。ところがネット掲示板では、撮影された写真は立体感がなく、また複数の写真でトラが全く同じ格好をしているなどと偽造写真であるとの指摘が相次いだ。一部専門家も写真は偽造との声明を発表、大きな話題となっている。

曹報道官はこれほどの騒動となったのは国民の動物保護意識の高まりを示したものだとして歓迎すべきだと発言した。そのうえで、今回の写真が偽造であろうがなかろうが、たった1回の写真撮影で野生の華南トラが種として生存し続けているかを示す証拠にはならないと主張、すでに陝西省林業庁に今後の継続調査を指示したことを明らかにした。（翻訳・編集/KT）