「中国政府は制裁を加える気があるのなら、なぜ北朝鮮との貿易を続けるのですか?」=中国外交部に記者から質問

Record China    2016年1月8日(金) 13時20分

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7日、中国外交部の華春瑩報道官は定例記者会見で北朝鮮が行ったとされる水爆実験に関する記者からの質問に答えた。資料写真。

2016年1月7日、中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は定例記者会見で北朝鮮が行ったとされる水爆実験に関する記者からの質問に答えた。

記者:中国外交部は昨晩、駐中国北朝鮮大使を呼び出したと報じられていますが?

華報道官:中国政府は外交部を通じて声明を発表し、北朝鮮の核実験についての立場を表明した。中国外交部の高官も北朝鮮大使館の担当者に対し、さらに踏み込んで中国側の立場を説明した。

記者:北朝鮮が核実験を行った後、米韓の大統領は朝鮮半島情勢について電話会談を行い、韓国側は米国の戦略的な武器を導入する希望を表明しています。中国としては、米韓のこうした動きが朝鮮半島の緊張を高めることを懸念しますか?一部の国からは、北朝鮮の核問題の鍵を握るのは中国で、中国が北朝鮮に核を放棄するよう説得すべきと言われていますがどう考えますか?

華報道官:中国は一貫して朝鮮半島の非核化の目標に積極的に努力してきた。われわれは引き続き、6カ国協議を通じてこの問題に取り組んでいく。朝鮮半島の核問題は複雑で、中国は一貫して6カ国協議の枠組みの中で対話を通じて解決すべきと主張してきた。朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和と安定の実現は、各国共通の利益であり責任である。関係国は地域の平和と安定という大局から、早期に6カ国協議を通じて解決するという正しい軌道に戻るべきだ。

記者:中国は一貫して6カ国協議の再開を訴えていますが、2013年に北朝鮮が3度目の核実験を行って以降、北朝鮮は6カ国協議はすでに終了したと表明しています。6カ国協議はまだ有効だと考えますか?

華報道官:北朝鮮の核問題が繰り返し浮上したここ数年は、まさに6カ国協議の停滞した時期だ。これまでの事態の発展はまさに、関係国が努力し、早期に6カ国協議を再開することの重要性、必要性、緊迫性を証明している。事実が証明しているように、6カ国協議は依然として問題を平和的に解決するための唯一の有効で現実的なルートだ。

記者:中国の北朝鮮政策について、欧米から批判の声が出ています。たとえば、米国のトランプ氏は、「中国はもっと多くのことをすべきだ」と発言しています。われわれの知る限りでは、中朝の国境は開放的な状態で、中国は依然として北朝鮮に食糧やエネルギー支援を行っていますが、その大部分が非公開です。中国政府が北朝鮮に制裁を加えようとすれば簡単にできるはずです。中国政府が北朝鮮に制裁を加える気があるのなら、なぜ北朝鮮との貿易を続けるのですか?

華報道官:私はあなたの質問の観点には賛同しかねる。中国は一貫して朝鮮半島の核問題を解決するために最大限の建設的な努力を行ってきた。先ほども言ったように、6カ国協議は関係国が共に協議しなければならない。この問題は複雑で、すべての関係国が努力をしなければならない。中国を批判する者たちは自分の心に聞いてみるべきだ。彼らは何か建設的な努力をしたのか。現在の情勢では、互いが向き合って進まなければならない。中国は引き続き、国際的な義務を果たし、国際社会と共に努力していく。(翻訳・編集/北田

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