韓国、空腹でふらふらの強盗犯に同情の寄付金集まる=韓国ネット「罪を憎んで人を憎まず」「反省して再出発してほしい」

Record China    2016年1月5日(火) 16時50分

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4日、事業の失敗で日々の食事にも事欠いた末、お粗末な強盗劇を働いて逮捕された50代の元社長の家族に、市民らから同情の寄付金が寄せられていたことが分かった。写真はソウル。

2016年1月4日、韓国・聯合ニュースによると、事業の失敗により日々の食事にも事欠いた末、お粗末な強盗劇を働いて逮捕された50代の男の家族に、市民らから同情の寄付金が寄せられていたことが分かった。

昨年7月、ソウルのあるデパート駐車場で、60代の女性が男に凶器で脅されたものの、もみ合いのうちに男が凶器を取り落として逃げ出すという強盗未遂事件が起こった。数日後に逮捕されたのは、ソウル近郊のコンテナで生活していた53歳の男。もとは年商100億ウォン(約10億円)の建築資材会社を経営する社長だったが、昨年会社が倒産、高校生の娘・息子と闘病中の80代の母親を抱え、日々の食事もまともに取れない生活をしていた。凶器を落としたのも、それまで2日間、水しか口にできなかったためだという。

こうした犯人の事情が報道されると、家族には意外な展開が待っていた。苦しい境遇に同情した人たちが、寄付金や生活必需品を持って警察署や家族が暮らす家を訪ねて来るようになったのだ。中には中国から「どうしたら助けられるか」と問い合わせる電話もあり、寄付金の合計は2000万ウォン(約200万円)余りに上った。犯人の男は寄せられた好意に、獄中から手紙で答えた。

男には昨年11月、1審で懲役2年6カ月の刑が言い渡されている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「まだ良い人がたくさんいることを知った。出所して頑張ってください」「私も手助けしたい。常に周囲に気を配り、温かい心で過ごせるよう努力しよう」「きちんと反省して、家族のためにも必ず再出発してほしい」「罪を憎んで人を憎まず。罪人をも優しく包んであげる姿勢は素敵だ」など、寄付に賛同する声や男を応援する声が数多く寄せられた。

また、「脅した女性被害者には謝罪したのかな」「厳しい事情だったのは分かるけど、強盗未遂を擁護するわけにもいかないし、ちょっと混乱するね」「窃盗未遂なら、初犯で執行猶予になっただろうに。強盗未遂とは残念だ」といった声もあった。(翻訳・編集/吉金

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